登場が噂されていた、人工知能研究所OpenAIの人気AIチャットボット「ChatGPT」に有料プラン“Professional”が追加されたことが判明した。
ユーザーは月額42ドル(約5,400円)で、予測不可能な可用性、優れた応答時間、優先アクセスなどの追加機能が利用でき、より優れた体験が約束されるという。
金融テクノロジーの専門家であるLinas Beliūnas氏がLinkedInに投稿したことから判明した。
早かったなー。OpenAIがバイラルAI ChatGPTのプレミアム版の展開を開始したと報道されました。
無料版もまだありますが、月額42ドルを支払うと、きめ細かい利用が可能になり、応答速度が速くなり、新機能に優先的にアクセスできるなど、機能が拡充されます。
試算によると、OpenAIは人工知能チャットボットを動かすためだけに毎日10万ドル以上使っている可能性があるため、これは時間の問題でした。これは、毎月300万ドル以上です。
Linas Beliūnas – LinkedIn
ただし、今回の「実験的」な機能とプランのコストは、ユーザーの個々の要件とOpenAIとの合意に基づいて変更される可能性があるという。
この有料版ChatGPTは、一般には公開されておらず、現在OpenAIはキャンセル待ちのリンクを用意し、順次招待を行っているようだ。
Beliūnas氏は、この有料版、そしてOpenAIの持つ可能性について以下のように説明する。
面白いのはこれはOpenAIにとってお金を刷る機械になるのです。
SimilarWebによると、ChatGPTの月間ユニークユーザー数は7,500万人。そのうちの少なくとも10%がプレミアムサブスクリプションにサインアップすれば。
750万人×42ドル/月×11=34.6億ドルの収入になる。
利益率60%として、20億ドルの利益です。初年度だけで。
これを踏まえて考えると、Uber、Spotify、Twitter、Airbnbが昨年稼いだ利益を合算したものよりも多いのです。
Linas Beliūnas – LinkedIn
実際にユニークユーザーのうち10%も有料プランに加入することはないと思うが、これは中々興味深い指摘だろう。
一部の報道によると、ChatGPT AIの人気上昇を受けて、Googleの経営陣から「Code Red(緊急事態宣言)」が発せられたとされている。
Googleとその親会社であるAlphabetのCEOであるSundar Pichai氏は、創業者である、Sergey Brin氏やLarry Page氏と数年ぶりに会合を持ち、このChatGPTの脅威に対するGoogleの今後を話し合ったとされている。
ChatGPTには、Googleの検索ビジネスを根幹から覆す可能性があると見られているのだ。
この驚異のチャットボットは、ユーザーから大学の小論文の作成、プログラミングの支援、さらにはセラピストとしての役割を任されており、その人間のように返す自然な反応と、デタラメをそれらしく取り繕いまき散らすことで、多くの論争を巻き起こしている。
今回のChatGPTの有料プランが実際どれだけの利益を生み出すことになるのかは不明だが、OpenAIへの最大の出資者であり、今後更に多くの投資を行うとされているMicrosoftの決断が、Beliūnas氏いわく「これまでで最高の技術への投資」の1つになるかどうかを占う上でも、今回の動きは非常に興味深いものとなるだろう。
Source
- Linas Beliūnas – LinkedIn
- via Interesting Engineering: ChatGPT premium rolls out at $42 a month, Google still catching up
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