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GPT-4を巡る噂は誇張されすぎているとOpenAI CEOがインタビューで言及

細菌では、ChatGPTのリリースや、Microsoftとの連携で多くの話題を提供しているOpenAIだが、今年のリリースが期待されている新たな大規模言語モデルGPT-4」について、CEOのSam Altman氏がStrictlyVCのインタビューでいくつかの興味深い発言を行っている。

まず、GPT-4のリリース時期について、Altman氏は、「GPT-4が多くの人が期待しているように、第1四半期または今年の半分に登場するのか?」との質問に対して、明確な回答は示さず、「安全かつ責任を持って行えるという確信が持てれば、いつかは出るだろう」と述べるに留めている。

そして、GPT-4がもたらす飛躍について、これまで出ている噂について否定している。

GPT-3は2020年に登場し、その改良版であるGPT3.5がChatGPTの作成に使われているが、その後継とされるGPT-4の登場は大いに期待されており、特に、GPT-4のパラメータ数(AIシステムの複雑さ、おおまかな能力に相当する指標)については多くの噂が流れていた。

インタビューの中で、GPT-2(15億個)からのGPT-3(1750億個)の進化から予想したGPT-4(100兆個)のパラメータ数に関する噂について、尋ねられたとき、Altman氏は「まったくのでたらめ」と答えている

「“GPT-4の噂話”なんて、とんでもない。どこから出てくるのかわからない」とAltman氏は語っている。「人々は失望するよう懇願しているし、そうなるだろう。私たちはまだAGI(汎用人工知能)を持っていないにも関わらず、誇張表現はまるでそれが私たちに期待されているようなものです。」

AGIとは「汎用人工知能」のことで、多くの領域で少なくとも人間と同等の能力を持つAIシステムのことだ。

そして、実際にそのAGI開発の進捗については「近づけば近づくほど、答えるのが難しくなる。なぜなら、みんなが思っているよりも、ずっと曖昧で、ずっと緩やかな移行になると思うからです。」と、述べるに留まった。

また、動画生成AIについてもインタビューの中で触れられており、Altman氏は、「それは来るだろうが、いつになるか、自信を持って予測したくはない」と述べている。

Altman氏は、AIが教育を変えることと、AIによる盗作の脅威について質問が及ぶと、「短期的にいろいろやってみようと思っています。GPTのようなシステムの出力を教師が少しでも検出しやすいようにする方法はあるかもしれませんが、決意のある人はそれを回避するでしょうし、社会が長期的に頼れるもの、頼るべきものにはならないと思っています。ただ、今は新しい世界です。生成されたテキストは、私たち全員が適応しなければならないものであり、それはそれでいいのです。私たちは電卓に順応し、数学の授業でテストする内容を変えていったと想像します。これは、そのもっと極端なバージョンであることは間違いないでしょう。しかし、その恩恵もまた、より極端なものなのです。」と、AIの登場によって、我々自身が適応していく必要についても見解を述べている。

そして、恐らく多くの人が興味があると思われる、ChatGPTがGoogleを殺すという予測について。「私は、ある技術が他の巨大企業の終わりであることについて誰かが話すときはいつも、それはたいてい間違っていると思います。私は、人々は彼らがここに対抗措置を取るために得ることを忘れていると思います。彼らはかなりスマートで、かなり有能です。しかし、短期的には人々が考えるほど劇的ではありません。」と、慎重な考えを示した。

インタビューの全文は、以下の動画でご覧頂ける。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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