OpenAIの言語モデル最新版「GPT-4」が近日中に登場との噂、ついにチューリング・テストに合格するAIが実現か

masapoco
投稿日
2022年11月22日 10:58
deepmind image chain

約45TBの大規模なテキストデータのコーパスを約1750億個のパラメータを使用して学習したOpenAIのニューラルネットワーク言語モデル「GPT-3(Generative Pre-Training-3、以下GPT-3)」は、早ければ今年12月、遅くとも2023年2月までに新たなバージョン「GPT-4」となり、リリースされるとのことだ。

2020年5月の「GPT-3」のリリースは、AIが人間が読んでも自然に見える文章を作成する機能を持ち、世界に衝撃を与えた。その正式な後継者について、今年4月にはOpenAI CEOのSam Altman氏が「GPT-4」を今後数カ月の間に発売することを明らかにしていた。GPT-4によって、AIが、“より人間らしい”自然な会話をするようになり、関連アプリケーションのトレーニングコストが大幅に削減され、人工知能との付き合い方が変わるとされている。

2019年に登場したGPT-2のパラメータ数15億と比較すると、現在のGPT-3は1750億以上のパラメータを持ち、規模も約100倍となっている。特に、2018年にリリースされたGPT-1の1億1700万パラメータに比べると、このスケールアップは非常に印象的だ。そのため、その次に来るGPT-4では、より自然なインタラクションだけでなく、チューリング・テストによってインタラクションの対象が本当に「人間」であることをユーザーに納得させるために、より多くのパラメータ(一説では100兆個とも)が設定されると多くの人は考えている。

これまでにもチューリング・テストに合格したとするAIシステムは数多くあったが、主に特定の状況下で合格したもので、真にチューリング・テストに完全に合格したと言えるAIシステムは、OpenAIの次期GPT-4が初めてと考えられている

一方で、今後のGPT-4の企業採用の敷居は、既存のGPT-3より低くなるとも言われている。GPT-3では学習モデル構築のために各段階で数十万ドル、トレーニングの目標に応じて莫大な費用がかかる可能性があるのと比較すると、GPT-4では学習コストを平均100万ドル以下に抑えることができ、より多くの企業が大規模AIシステムを構築し、より多くの分野で活用することが可能になるという。

しかし、GPT-4は、やはりAIの偏りや誤報などの影響と関連し、さらに問題を引き起こす可能性があるという見方もある。

Open AIはこれらの噂に対してまだ回答していないが、早ければ数カ月以内にGPT-4に関する発表があるだろう。


Source



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • 20221121 015029 1024x768 1
    次の記事

    LGディスプレイ、車の内装に隠せる薄型スピーカーを発表

    2022年11月22日 11:10
  • 前の記事

    iPhone 15シリーズは、角が丸くなるデザインが採用とのうわさ

    2022年11月22日 10:39
    iphone 14 pro lead

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


おすすめ記事

  • openai

    OpenAI、15秒の音声サンプルから感情豊かで自然な音声を合成できる「Voice Engine」を発表

  • a04c35e8e555c1cc7ae1d6a5f3159856

    MicrosoftとOpenAI、1000億ドル以上をかけて超人的AI開発のためのスーパーコンピューター「Stargate」を開発する計画

  • Sam Altman TechCrunch SF 2019 Day 2 Oct 3 cropped cropped

    ベンチャーキャピタリスト、OpenAIのSam Altman氏を“誇大妄想的”と非難

  • google logo image

    Googleが非営利団体を対象に2000万ドルの資金を提供し生成AI活用を支援

  • Pixel 8 in Rose.max 936x936.format webp

    Google、方針を転換しPixel 8にもGemini NanoによるオンデバイスAI機能を搭載へ

今読まれている記事