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Google、RISC-V命令セットに最適化したAndroidの開発を本格化させる事を表明

2023 1/05
モバイル テクノロジー
2023年1月5日

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Googleが開発したOSであるAndroidは、現在、Armやx86など、いくつかの異なる命令セット・アーキテクチャ(ISA)をサポートしている。とはいえ、スマートフォン、タブレット、テレビ、スマートウォッチなど、Androidを使用するデバイスのほとんどは、Armベースのチップセットを使用している。Intelも以前はスマートフォン向けCPUを生産していたが、現在は中止し、NDKリビジョン17でMIPSのサポートが削除されている事から、実質的にAndroidのチップはArmの独擅場となっている。しかし、この状況が今後は変わってくる可能性もありそうだ。

最近話題になっているISAに「RISC-V(Reduced Instruction Set Computer V)」というものがある。このRISC-Vは、フリーでオープンなISAであり、誰でもライセンス料やロイヤリティを支払うことなく、これをベースにしたチップを自由に設計できる事が特徴だ。今回、GoogleはRISC-V Summitで行なわれた同社のキーノートで、公式サポートを発表している。

RISC-Vが特別なのは、フリーでオープンなISAであることで、安価なIoT製品を作りたいベンダーは、RISC-Vを使って低価格なチップを開発することに興味を持つだろう。同時に、競合他社や外国企業への依存度を下げたい企業も、本格的に検討することになるだろう。興味深いことに、GoogleはすでにGoogle Pixelシリーズのセキュリティチップ「Titan M2」にRISC-Vアーキテクチャを活用しており、Intelは商用顧客向けにRISC-Vチップセットの製造を提案中だ。

同社の基調講演で、AndroidのエンジニアリングディレクターであるLars Bergstrom氏は、RISC-VをAndroidの「ティア1プラットフォーム」と見なすことを望んでいると述べた。これは、現在のAndroidにとってのArmと同等の扱いであり、これまでGoogleが完全に無関心であったと思われる中で、大きな一歩を示したと言えるだろう。Androidチームは、ArsTechnicaのRon Amadeo氏がGoogle I/O2022でRISC-Vのサポートが予定されているかどうかを尋ねた際、「RISC-Vはすぐには登場しない」ことを示唆したようで、実際にRISC-Vがサポートされるのにはまだ時間がかかりそうだ。

Bergstrom氏によると、現在、Android for RISC-Vの非常に限定的なバージョンをダウンロードして試すことができるが、Javaワークロード用のAndroid Runtime(ART)のサポートが欠けているという。ARTは2023年の第1四半期に登場する予定で、公式なエミュレータのサポートが間もなく登場する見込みだ。彼は下記のスライドを公開し、RISC-VでAOSPを軌道に乗せるにはやることがたくさんある事を示したが、同社がこのアーキテクチャにコミットしていることが良くわかるだろう。

risc v summit growing from prototype to performant

特筆すべきは、開発者が自分のアプリケーションをRISC-Vデバイスで動作させるために多くのことを行う必要がないことだ。ARTは基本的にバイトコードを実行するデバイスのネイティブ命令に「翻訳」するので、ArmではなくRISC-Vに翻訳することになる。ネイティブコードは別の話だが、JavaコードはほとんどのAndroidアプリの全体を構成している。

なぜ企業がArmからの移行を検討しているのかについては、いくつかの理由がある。まず、Armは非常に不安定な会社だ。ArmのオーナーであるSoftBankは、NVIDIAにArmを売却しようとしたが、失敗に終わった。また、ArmはHuaweiのような企業に課された貿易制裁に巻き込まれることもある。さらに、ArmはNuviaの購入に関してQualcommを訴えており、顧客としてもいい印象を持たないだろう。

RISC-Vは欧米依存からの脱却と見られているが、その理由の大部分はRISC-V Internationalがスイスに法人格を有していることにある。RISC-V Internationalは、米国と中国の両方に対して中立的な立場で行動できるため、チップセットの設計を考えている企業にとって魅力的な選択肢となっている。Alibaba社はRISC-Vの最大の推進者の1人であり、同社のエンジニアは2年前にAndroid 10をRISC-Vボードに移植している。

だが一方で、中国によるRISC-Vへの注力は一部では懸念を生んでいる。

今後数ヶ月の間にRISC-Vがどのような形になるのか、興味深いところだが、RISC-Vチップセットを搭載した現実的なフラッグシップ機器が市場に出回るまでには、しばらく時間がかかると思われる。だが、Googleが正式なサポートを表明したことは、確実に大きな流れを生むことだろう。


Source

  • RISC-V International: Keynote: The Android Open Source Project and RISC-V – Lars Bergstrom, Google Director of Engineering
  • via Ars Technica: Google wants RISC-V to be a “tier-1” Android architecture

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