Intelは、CES 2023にあわせて、タブレット、ノートパソコン、その他のモバイルコンピューター用の新しいチップの膨大なリストを発表した。第13世代Intel Coreモバイル・プロセッサー・ファミリーは、1つのチップに最大24個のコアを搭載した初のCPU世代となり、Intelはこれを“世界最速のモバイル・プロセッサー”と呼んでいる。新しいラインナップは、Core H、P、Uの各モデルに加え、エントリーレベルのデバイス向けにいくつかの新しいIntel Processor Nチップが用意されている。
Intelの第13世代Core Hシリーズは、最大5.6GHzの周波数と最大24コア(8パフォーマンスコアと16効率コア)を備え、ワークステーションやゲーミングノートPCをターゲットにしている。同社によると、第13世代はシングルスレッド性能で約11%、マルチコアタスクで最大49%向上しているとのことだ。Intel Core 13th世代は、前世代と同様に、最大128GBのDDR5-5600またはDDR4-3200メモリをサポートする。また、Bluetooth 5.2、Thunderbolt 4、Wi-Fi 6Eをサポートしている。
Core P/Uシリーズは、より優れたバッテリー持続時間とエネルギー効率に焦点が当てられており、長く使える薄型で洗練されたノートパソコンやタブレットを可能にする。それでも、第13世代のPシリーズは最大14コア(6つのパフォーマンスコアと8つの効率コア)、Uシリーズは最大10コア(2つのパフォーマンスコアと8つの効率コア)を備え、改良されたIntel Xeグラフィックス、DDR5とDDR4メモリのサポート、最大4つのThunderbolt 4ポート、Wi-Fi 6Eのサポートがあり、普段使いならば全く不満を覚えることはないだろう。
また、Microsoftと共同開発したIntel Movidiusビジョン・プロセッシング・ユニット(VPU)を搭載し、これまでSurfaceデバイス専用だった新機能「Windows Studio Effects」を実現したことも注目すべき変更点だ。
Intelは、より手軽に導入できるCPUとして、PentiumとCeleronブランドに代わるNシリーズでも多くのCPUを展開している。Nシリーズは、教育分野、エントリーレベルコンピューティング、およびIoTに焦点を当てて開発がなされたものだ。新しいGracemontアーキテクチャとIntel 7プロセス技術に基づいて構築された4つまたは8つの高効率コアを搭載したモデルが特徴となる。
同社は、新しいチップは前世代と比較して、28%の「アプリケーション」と64%の「グラフィックス」の向上を実現するとしている。そのほか、アプリケーション性能を42%、グラフィックス性能を56%向上させた「IntelCore i3 N」シリーズが追加されている。
Intelによると、Nシリーズプロセッサー搭載PCは、1回の充電で最大10時間のHDビデオ再生が可能とのことだ。また、AV1デコード、4K HDRディスプレイ出力、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、UFS、SSD、eMMCストレージと組み合わせたLPDDR5、DDR5、DDR4メモリーをサポートしている。2023年には、主要メーカーから最大50種類の設計が提供される見込みだ。
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