Samsung(サムスン)のかつて栄光を誇ったExynosプロセッサは、今では見る影もなく、Galaxy S22シリーズでは、Snapdragon 8 Gen 1が問題があり改良版を出したにもかかわらず、Exynosモデルは、Snapdragonに比べてハズレとまで言われる始末だった。
これを受けてSamsungは、Exynosの次世代モデルではなく、Galaxy S23ではSnapdragonチップのみを搭載することを検討していると伝えられているが、今回新たなSnapdragonチップを搭載したGalaxyモデルがGeekbenchブラウザで確認された。
- Galaxy Club: Samsung Galaxy S23 specs duiken op
- Geekbench Browser: samsung SM-S911U
Galaxy S23(SM-S911U)のGeekbenchでのスコアは、Snapdragon 8 Gen 2をオクタコアと位置づけている。チップセットには、クロック3.36GHzのプライムCPUコア、クロック2.8GHzのミドルCPUコア4個、クロック2.02GHzの省電力CPUコア3個が搭載されているようだ。これは、以前からのうわさである、1+2+2+3構成と一致しているように思われる。
Snapdragon 8 Gen 2は、ARMの最新CPUコアとTSMCの4nmプロセスを搭載すると予想されている。TSMCのプロセッサとARMのCPUコアの組み合わせにより、熱性能と電力効率の大幅な向上が期待される。
Snapdragon 8 Gen 2 プロセッサのコア構成
- 3 x 2.02 GHz
- 4 x 2.80 GHz
- 1 x 3.36 GHz
Galaxy S23は、CPU性能のベンチマークテストでかなりの好成績を収めた。Geekbench(バージョン5.4.4)のシングルコアCPUテストで1,524ポイント、マルチコアCPUテストで4,597ポイントを記録した。
Galaxy S23のSnapdragon 8 Gen 2も、クロックがかなり低い(2.02GHz)にもかかわらず、少なくともマルチコアの結果では、iPhone 14のApple A15プロセッサと同等のようだ。
Galaxy S23のSnapdragon 8 Gen 2プロセッサは、今回のリークを見る限り、非常に強力なパフォーマンスを発揮しそうだ。また、Qualcomm(クアルコム)は、省電力化にも努めていると言われている。
TSMCのファウンドリの第2世代の4nmプロセスは、性能を維持しながら消費電力にも配慮するものとなり、Snapdragon 8 Gen 1の汚名をすすぐことになるだろう。Snapdragon 8 Gen 2チップセット(コードネーム「Kalama」)には、SM8550というモデルナンバーが与えられており、Geekbenchの測定値が示すように、そのコア構成も、これまでとはかなり異なったものになるようだ。
Snapdragon 8 Gen 2には、Snapdragon 8 Gen 1モデルのX1に比べて25%の性能向上を実現する高速なCortex-X3コアが1つ、Cortex-A715とCortex-A710が2つずつで1つになっているほか、省電力コアのCortex-A510が3つ搭載されると言われている。
このように、クアルコムは、タスクに応じて、より多様な消費電力/性能比を持つコアをオン/オフでき、常に最適なバッテリー消費を実現するとされている。
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