マイクロソフト(Microsoft)は、Microsoft Designerと名付けられた新しいアプリで、AIがアートを生成する機能をOfficeソフトウェア群に追加することを発表した。
このアプリは、DALL・EやStable DiffusionのようなテキストtoイメージAIモデルと同じように機能し、ユーザーにテキストを入力させて、「最小限の労力で様々なデザインを瞬時に生成することができる」とのことだ。マイクロソフトによると、Designerはグリーティングカードやソーシャルメディアの投稿から、PowerPointのプレゼンテーション用のイラストや企業のロゴまで、あらゆるものの作成に利用できるとのこと。
AIが生成した画像は、新しいクリップアートで利用可能になる可能性もありそうだ。
ただし、アプリはまだ準備中のようで、限られた Web プレビューのみを提供している。Microsoft の副社長であるライアット・ベン・ズール( Liat Ben-Zur)氏によると、「準備が整うと、Designer は無料のスタンドアロン アプリと、有料の Microsoft 365 サブスクリプション契約者が利用できる、より多くの機能を備えたバージョンの両方として利用できるようになります。」とのことだ。
Designerの発表に加え、マイクロソフトは検索エンジンBingにAIによるテキストから画像への変換モデルも追加する予定だ。この機能がどのように機能するかについての詳細は不明だが、マイクロソフトは、新しい「Image Creator from Microsoft Bing」が、ユーザーが “自分のアイデアに命を吹き込む“手助けをすると述べている。ブログの投稿でベン・ズール氏は、「何かの説明、場所や活動のような追加のコンテキスト、そしてアートスタイルを入力するだけで、Image Creatorがあなたのためにそれを作ってくれる」と述べている。
Microsoft Designer と Image Creator はどちらも、OpenAI 製の AI アートジェネレーターである DALL・E 2 を利用している。マイクロソフトは 2019 年にOpenAI に10 億ドルを投資し、テキストジェネレーター AI GPT-3 を使用する独占ライセンスを取得している。テクノロジーの巨人が DALL・E を使用するための同様のライセンスを持っているかどうかは明らかではない。
なお、現在Microsoft Designerは、無料プレビュー版について、ウェイティングリストによる参加を募っている。
コメントを残す