Apple Watch Ultraは、その発表会の映像からも分かるように、人々が過酷な環境に挑戦する手助けをすることを目的に開発されており、Appleデバイスの中でも最も耐久性に優れたデバイスと言える。
そうなると、どれだけ耐久性があるのだろうかと試してみたくなるのが人の性だろう。世界には様々な方法でこのApple Watch Ultraを、その高額な価格を気にすることなくいじめぬいてくれる人々が存在する。(感謝!)
まず今回、YouTuberのDC Rainmaker氏が、Apple Watch Ultraの潜水能力をテストし、YouTubeに動画を公開してる。
Apple Watch Ultraには、EN13319認証、100m防水、さらにユーザーがどこまで潜ったかを示す「水深」アプリが専用アプリとして特別に提供されている。
実際にApple Watch Ultraの水深アプリが表示出来る水深40mまでテストするのは中々難しいため、今回同氏はテーブルトップ型のカスタムダイビングチャンバーを使ってテストを実施した。これは、圧力を加えることで、実際に潜水した状態と同じ水圧を再現する機器となる。これを使い、水深アプリの測定値が正確であることが示された。
アプリが定格以上の深さに行くテストでは、アプリは明るい黄色の背景に変化し、「133フィート(40メートル)を超えました」というテキストが表示され、許容範囲値を超えることを示していた。Apple Watch Ultraは、159フィート(48メートル)まで“潜った”後、“水面”に戻されたが、問題もなくその後も動作していた。
アプリは40メートル以降の深さを画面に表示しなかったが、ヘルスアプリではより深い水深まで記録されていた。watchOSのアプリとは異なり、iPhoneのヘルスアプリでは「144フィート(43メートル)を超えた」ことを示していた。実際の159フィート(48メートル)の水深までは記録されてはいないが、かなり余裕を持って設計されていることが分かるだろう。
また、新たなボディの強靱さについては、TechRax氏がテストを行っている。このチャンネルは、iPhone 14の衝突検知機能の検証のために実際に自動車をぶつけてテストするという大規模なテストを行ったチャンネルだ。
最初のテストでは、Apple Watch Ultraをコンクリートの上にディスプレイ面を下にして落とすテストだが、これはチタン製のケースにわずかな傷をつけただけだった。
次に、Apple Watch Ultraをネジの入った瓶の中に入れ、ふたを閉めて激しく振ってデバイスに傷をつけようとするテストが行われた。これでもバンドが少し汚れたほかは、ダメージはほとんど見られない。
最後に、ハンマーを使って時計の文字盤を、最初はやや優しく、徐々に力を加えて叩くというテストが行われた。12回目の試行で画面が消えたが、驚くべきことに目に見える傷はなかった。
さらに3回叩くとディスプレイのガラスが割れ、次に裏蓋が割れた。
ちなみに、Apple Watch Ultraは“家具”よりも頑丈で、6回たたいた後、テーブルの表面がApple Watch自体の下で割れてしまったため、テストはApple Watchの位置を変えて行う必要があった。
日常生活でここまでの過酷な環境にさらされることは、恐らくほとんどないと思うので、購入者は安心していいだろう。
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