前回のベンチマーク・リークでは、iPhone 14 Proに搭載されたA16 Bionicは、iPhone 13 ProのA15 Bionicに対して振るわず、シングルコアテストでは勝っていても、なんとマルチコアの結果では僅差で負けていたという残念な結果だったが、今回判明した新たな結果では、A16 Bionicチップは期待通りの性能を発揮しており、最速のAndroidスマートフォン用チップに対してもかなりのアドバンテージを獲得している。
Iceuniverse氏によって共有されたGeekbench5データベースの情報から、A16 Bionicチップと思われる新たなiPhoneチップのベンチマークテスト結果では、シングルコア・スコアが1,887ポイント、マルチコア・スコアは5,455ポイントをマークしており、iPhone 13 Proに搭載されている、A15 Bionicチップの値と比較すると、シングルスコアではおよそ10%、マルチコアでは13%の改善が見られており、前回のベンチマークリークから大きくスコアアップが見られる。
Appleは最新SoCの公式発表で、電力効率の改善と、Androidスマートフォンとの性能差についてはアピールしていたが、A15 Bionicチップとの性能差についてはあまり積極的に言及していなかった。ただ、最新のA16 BionicチップはTSMCの4nmプロセスで量産されるため、性能の向上も期待できるとは思われており、今回それが実証された形だ。最新の結果では、A16 BionicはA15 Bionicからしっかりと性能アップもされており、Androidスマートフォン用チップとの差もまた大きく広げている。
しかし、QualcommのSnapdragon 8 Gen 2も11月15日の発売が予定されており、同じTSMCの4nmプロセスで量産されるとも言われている。A16 Bionicに肉薄するのか、それとも更に上を行くのか?こちらからも目が離せないことになりそうだ。
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