Apple、Amazonなどの提供するストリーミングサービスでは、すでにユーザーが1つIDでサードパーティのストリーミングサービスに加入できるようになっている。例えば、Amazon Prime Videosでは、Amazonのアカウントを使って「dアニメストア」や、「NHKオンデマンド」「History」などに登録することができ、Amazonの課金情報を活用して、Prime Videoの管理画面でお気に入りの番組を管理・視聴することができるようになっている。このようなシステムがYouTubeにもやってくるかもしれない。
- The Wall Street Journal : YouTube Advances Plans for Streaming Video Marketplace
- The Verge : Channel stores are officially the hottest new thing in streaming
- Android Authority : Google wants YouTube to be your streaming hub of choice
YouTubeは、一つの場所で人々が全てのストリーミングサービスを利用することを目指している
Wall Street Journalの新しいレポートによると、YouTubeは、プラットフォーム内で一括して様々な動画ストリーミングサービスを管理できる「チャンネルストア」の立ち上げを計画しているとのことだ。この機能は1年半前に The Informationが報じたとおり、既に長い時間をかけて開発されており、リリースは今秋に迫っているとのこと。
また、関係者は、YouTubeのチャンネルストアでは、ユーザーがYouTubeアプリから好きなストリーミングサービスを選択できるようになると説明している。
YouTubeチャンネルストアは、いくつものストリーミングサービスに直接加入するよりも便利なものになるかもしれない。新しいアプローチでは、Googleアカウントを通じて様々なサービスの登録と支払いを行うことができ、これによって、それぞれのストリーミングサービス用にアカウントを別々に持つ必要性を減らすことができるだろう。
YouTubeの製品管理担当副社長Christian Oestlien氏は、「コンテンツがバンドルで配信されようが、時間をかけて他の配信方法を探そうが、YouTubeはそこで素晴らしいパートナーになれると思います。我々は、我々とパートナーサービスの間のこれらの二元的な選択肢として世界を見たことがない… 我々は、すべての私たちは本当に健康的な方法で共存することができると思います。」と、The Vergeのインタビューで語っている。
これは、AppleのApp StoreやGoogleのPlay Storeに代表されるアプリストアモデルの動画版とも言えるべきもので、成功させることが出来れば多額のリターンが見込める可能性もある。
しかし、YouTubeがこのチャンネルストアを経由して、お金を請求したり、それぞれの購読から収益の一部を取るようになる可能性があることも注目すべき点だ。そのため、人によってはそれが懸念材料になることは間違いないだろう。
とはいえ、このサービス自体は人々にとって利便性が上がることは間違いない。そこに価値を見出すならば、利用するのも一つかもしれない。
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