中国のBiren Technology社は、16ビット浮動小数点演算で最大1024Tflops、8ビット整数演算で最大2048Tflopsの性能を実現したGPU「BR100」を発表した。このソリューションは、特殊なハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)システムの一部として使用されることを想定している。
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Birentech BR100は、中国企業が提供するフラッグシップ汎用GPUで、7nmプロセスノードを利用した自社製「BiLiren」GPUアーキテクチャを採用し、ダイ内に770億トランジスタを搭載している。このGPUは、TSMCの2.5D CoWoSパッケージングテクノロジーで製造され、300MBのオンチップキャッシュ、64GBのHBM2e(メモリ帯域幅2.3TB/秒)、PCIe Gen 5.0(CXL interconnect protocol)のサポートが搭載されている。
スペックを見ると、BR100の性能はNVIDIA Ampere A100よりも高いが、NVIDIAの最新アーキテクチャである「Hopper」を採用したソリューションと比較すると性能は半分以下だ。
同社は、770億トランジスタのチップは人間の脳神経細胞を模倣することができ、チップ自体はDNNやAI用途に使われるとしており、中国がNVIDIAのAI GPUに依存している現状を打破する突破口になるとしている。
Biren TechnologyはBR100のほかに、BR104というグラフィックチップも発表した。BR100の半分のスペックと約半分の性能を持ち、最大300Wの消費電力でPCIe拡張カードに利用できる。
また、Biren Technologyでは、自社製品のソフトウェアプラットフォーム「BIRENSUPA」を紹介。BaiduのPaddlePaddleなど、様々な一般的な機械学習フレームワークに対応しているとのことだ。
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