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Samsungがペタバイト級ストレージに対応する128TB PCIe SSDを発表

Samsungは、ペタバイト(PB)規模のストレージを駆動することが可能となる、128TB SSDという、容量を極限まで高めた新しいSSDを発表した。

このSSDは、NVMe PCIeインタフェースとともに、この巨大なレベルのストレージを実現するためにクアッドレベルセル(QLC)NANDを使用している。

Blocks and Filesによると、SSDの内部には2つの基板があり、それぞれNANDフラッシュとSSDコントローラが搭載されている。これらの基板はリボンケーブルで通信している。また、SSDのには、ボリュームサービス品質(QoS)、ゾーン管理、コンピューテーショナルストレージをサポートしていると書かれているようだ。

Samsungはプレスリリースで、ペタバイトストレージの進歩について、「この新しいソリューションにより、1台のサーバーユニットに1ペタバイト以上のストレージを搭載できるようになり、サーバーメーカーは最小限のサーバー数で同じ床面積内のストレージ容量を大幅に増やすことができます。また、サーバーの高い利用率は、消費電力の低減にもつながります。」と述べている。

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(画像:Blocks and Files)

Samsungが128TBのSAS SSDを初めて披露したのは2017年にさかのぼるということだ。その製品も、1TBのダイサイズではあったが、QLC NANDを採用していた。現在、Micronなどの企業は、232層NANDですでにチップあたり2TBの壁を超えようとしている

エンタープライズ市場向けのSSDストレージで境界線を押し広げているのは、Samsungだけではない。例えば、Nimbusは2年前に100TBの3.5インチSATA SSDを発売したが、当初の価格は4万ドルという途方もないものだった。しかし、Nimbus SSD の性能は、シーケンシャル リード/ライトで 500 MBps、ランダム リード/ライトで 114,000 IOPS と 106,000 IOPS というトップレベルなので、Samsungの新しい 128GB モンスターとは比較にならないだろう。

残念ながら、Samsungはこの新しい128TB SSDの価格や入手方法を発表していない。しかし、同社の32TB PM1643a 2.5インチSAS SSDは7,000ドル以上するため、決して安くはないだろう。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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