iOS 16.0 Beta5でバッテリー残量の数字によるパーセンテージ表示が復活するも、そのデザインは視覚的な混乱を招く可能性

masapoco
投稿日 2022年8月9日 8:55
FZp hg3XwAAv7H2

Appleは、本日公開したiPhone用の次期OS「iOS 16.0」の第5弾ベータ版にて、バッテリー残量に“%”による表示を導入する仕様を復活させた。

だが、この表示について、実際に使ってみると、少し戸惑うことがあるかも知れない。

これまで慣れ親しんできたアイコンでは、電池残量が減ることを視覚的に表すデザインが採用されていたが、新たに導入される%表示のためには、数字がバッテリーアイコンの中に表示されるため、読みやすくするためには常にバッテリーのアイコンはフル充電されているように表示されるようになっている。そのため、iPhoneのバッテリー残量が例え10%しか残っていなくても、アイコン自体は満タンに表示されるのだ。これはこれまで慣れ親しんできた視覚的な手がかりを台無しにする可能性がある。

これまでのバッテリー残量表示と比較してみると明らかだろう。%の数字のないアイコンは、バッテリー残量を正確には示してくれないが、視覚的におおよその目安を一目で判別するのに役立っていた。説明不要の直感的なデザインだ

また、低電力モードや電源プラグを差し込むと、バッテリーアイコンの色が変化するのはご存じだろう。低電力モードではアイコンが黄色に、充電中は緑色に変わり、その横に雷のマークが表示されることで、視覚的に速やかにデバイスの状況を認識できるようになっている。

幸いこの新たな%表示の仕様は、設定で簡単にOFFにする事が出来る。馴染まなければ戻せば良いし、新しいデザインが気になる場合は使ってみるのも1つだろう。

恐らくこの%表示は過渡期のデザイン変更という、半ば実験的な物なのではないかと予想される。

そもそも以前はバッテリーアイコンの横に%表示がされていたデザインが、iPhone Xの登場とノッチの導入により、スペース的な問題もあり%表示がなくなったことが、現在の%表示復活を望む声を生む原因でもあった。だが、今後iPhone 14 Pro/Pro Maxにおいてはノッチがなくなると言われており、ディスプレイ上部のスペースが増える事から、バッテリーアイコンの横に%表示を行う事が可能になる。

次期モデルではノッチがなくなるのは一部モデルであるが、今後は全てのモデルでノッチレスのディスプレイが導入されるとも言われており、そうなった場合にAppleは全面的にバッテリー残量の表示を、アイコンによる視覚的・直感的に把握できる物と、数値の並列表記を行う仕様に戻すのではないかと予想する。

それまでは、ユーザーの要望に一部応える形で今回のようなデザインを導入した可能性もあるのではないだろうか。



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • Flash Memory Summit main2
    次の記事

    Samsungがペタバイト級ストレージに対応する128TB PCIe SSDを発表

    2022年8月9日 8:59
  • 前の記事

    AppleがmacOS Ventura 13.0の第5弾ベータ版を開発者向けにリリース

    2022年8月9日 6:46
    Apple WWDC22 macOS Ventura 3up addl features 220606

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • Apple M3 chip series architecture 231030

    AppleのM3 MaxチップからのUltraFusionインターコネクト削除は新たな巨大チップ登場の前兆か?

  • magsafe charger

    iOS 17.4のアップデートによりiPhone 12がQi2での高速ワイヤレス充電に対応へ

  • apple iphone 5g

    Apple、未発表のアプリやVision Proに関する情報をリークした疑いで元従業員を提訴

  • Apple iPad Pro Magic Keyboard M2 hero 2up 221018

    新型iPad ProとiPad Airは5月初旬の発売になる可能性が報じられる

  • TSMC FAB18

    TSMCの3nmノードが急成長、2024年は収益の20%以上を占める可能性

今読まれている記事