YouTuberの技術アナリストのBrad Lynch(SadlyItsBradley)氏が、Project CambriaのCADデータのように見える多数の画像を公開した。これにより、一部の内部仕様が明らかになった可能性がある。
Brad Lynch(Patreon) : Meta Cambria – Censorship OFF
以前Lynch氏は、自身のYoutubeチャンネルにてProject Cambriaの予想レンダリング画像を作成し公開していたが、一部の仕様について誤解していたとしており、今回流出したファイルから得た情報を元に、詳細な仕様についての予想を明らかにしている。
デバイス向かって右側にワイヤーがあるのが見えるが、これはヘッドストラップの裏側に位置するバッテリーとHMDを繋ぐ電源線のようだ。ヘッドストラップの位置を調整すると、自動的にコイル状になって落ち着くようだ。
また、デバイス向かって左側にあるヘッドストラップにあるクリップについては、デバイスをPCと接続しながら使用するための「USB-Cケーブルを固定するため」に用いられるようだ。これについてLynch氏は
これは、ほとんどのPC用VR HMDが、快適なデバイスにテザーを巻き付けるためのプラスチッククリップを同梱しているのと非常によく似ています。私は、彼らがOculus(有線)リンク方式ではなく、Oculus Air Link方式を推すだろうと思ったので、これを含むことはショックですが、存在が確認出来ました。
瞳孔間距離(IPD)の調節機構は、ある種のホイール機構でダイヤルを回すのではなく、「レンズ自体を掴んで動かす」ことで設定するのではないかと見ている。Quest 2とは異なりスムーズな調整が可能で、より正確な使い心地を実現するとLynch氏は述べている。
そして、Cambriaが他のヘッドセットと異なる点について、Lynch氏は、前面左右に2つの「glacier」カメラ、中央に1つの「teton」高解像度RGBカメラを搭載し、後者はモノクロのステレオgracierセンサーの色付けに使われるとのことだ。
また、中央に配置されたRGBセンサーのすぐ上にある小さな四角い赤外線(IR)プロジェクターは、環境マッピングのための追加の深度データを提供すると見られる。
最後に、Lynch氏はこれまで入手した情報や今回のCADデータから最終的なハードウェアの仕様予測を公開している。それによると以下のスペックになるとのことだ。
Meta Project Cambriaの最終的な予測ハードウェア仕様
項目 | スペック |
---|---|
VRカテゴリ | オールインワン型VR |
トラッキング | 目+顔追跡(IRカメラベース) |
パススルー機能 | カラーパススルー対応 16MPカラーカメラ搭載 |
解像度 | 2,160 x 2,160 (片目) |
レンズ | カスタムパンケーキレンズ×2 |
ディスプレイパネル | Mini LEDバックライト付きLCDパネル |
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon™ XR2プラットフォーム |
RAM容量 | 12GB LPDDR5 RAM |
ストレージ容量 | 256GB SSD |
バッテリー容量 | ~5,000mAh |
ネットワーク | WiFi6Eサポート |
Project Cambriaは2022年9月に800ドルを「大きく越える価格で」発売されるとのことだ。
コメントを残す