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【レビュー】Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo)

ガジェット好きにとって、常について回る悩みの一つが充電・給電周りの散らかりようではないだろうか。

大抵は、電源タップでまとめるという方法をとるのではないかと思うが、電源タップを机に置くというのはどうしてもスマートではない

そんな時、Ankerからまさにそんな悩みを解決してくれるような製品「Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo)」が発売されていることを知り、早速買ってみて試してみた。

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) の外箱(表)

こちらの製品は、基本的にデスクで使う物で、テニスボールを一回り大きくしたくらいの小ぶりな形状となっている。ここに電源コンセント3口にUSBポートが4口も付いていて、更にiPhone12以降で採用されたMagSafe充電にも対応していると言うことで、これ1台あれば充電周りはよほどのことがない限り事足りてしまうという、至れり尽くせりの仕様だ。

今回は実際の使い勝手や性能、そして利用することで今までに比べてどれだけコンセント周りが改善されたのか等も含めて紹介していく。

Anker 637 Magnetic Charging Stationの特徴

  • オシャレな球体デザイン
  • 小さな筐体に無線充電スタンドとUSBポート搭載にコンセントまで付いている
  • マグネット吸着充電で確実にワイヤレス充電が出来る

仕様詳細

まずは仕様について確認してみよう。

製品名 Anker 637 Magnetic Charging Station ( MagGo )
サイズ約112 ☓ 110 ☓ 103mm
重量約580g
出力ポート数有線7ポート(ACコンセントx 3 / USB-A x 2 / USB-C x 2)
無線1ポート(マグネット吸着型ワイヤレス充電)
有線出力USB-A 出力:5V ⎓ 2.4A (最大出力12W
USB-C 出力:5V ⎓ 3A / 9V ⎓ 3A / 12V ⎓ 3A / 15V ⎓ 3A / 20V ⎓ 3.25A(最大出力65W
USBポート 合計出力:最大65W
無線出力マグネット式ワイヤレス出力:最大7.5W
AC定格電圧・電流100-125V 50/60Hz 10A (最大出力 1000W)
ケーブルの長さ約1.5m (プラグ部を除く)
製品型番A9137521 (ホワイト)

各ポートの出力は同時使用ポート数によって異なってきて、かなりややこしいので、一覧表にまとめてある。

各ポート
最大出力
ワイヤレスパッド
最大7.5W
USB-C
最大65W
USB-C
最大12W
ACコンセント
最大1,000W
USB1ポート
利用時
ワイヤレスパッドUSB-CUSB-CUSB-AUSB-AACコンセント
7.5W45W947.5W
7.5W12W980.5W
USB2ポート
利用時
/45W20W935W
/合計12W988W
/45W12W943W
7.5W30W20W942.5W
7.5W合計12W 980.5W
7.5W30W12W950.5W
USB3ポート
利用時
/45W合計12W 943W
7.5W20W15W12W945.5W
USB4ポート
利用時
/30W20W合計12W 938W
7.5W20W15W合計12W 945.5W

USB-Cポートの最大出力は65Wなので、最新スマホの高速充電にも対応出来るのはもちろん、ノートパソコンも機種によっては使うことが出来るくらいだ。ただ、その場合は実質1ポートのみの使用に制限されてしまうので、ノートPC等は付属のコンセントを使うのが無難だろう。

Anker 637 Magnetic Charging StationでiPhone13 Pro Maxも無線充電できる

無線充電は、充電部が斜めになっており、基本的にはiPhone 12シリーズ以降の「MagSafe」でマグネット吸着して使うことを想定しているため、実質的にはiPhone 12シリーズ以降向け専用機能となる。

外観・付属品等について

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) の外観正面から

球体をそのまま置いたような作りで、デスク上で映えるデザイン。マットな質感で高級感が感じられる作りだ。

充電パッド部分は斜めになっており、充電中でもiPhoneが見やすいようになっている。また、吸着時に衝撃を吸収するようにラバー素材になっている

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) の外観側面から

手のひらにも乗るレベルの大きさだ。色々な充電機構を搭載しながらこのサイズ感にまとめてあるのは素晴らしい。これも最近のAnker製品でよく見る「GaN(窒化ガリウム)半導体技術」のなせる技だろうか。

Anker 637 Magnetic Charging Station ( MagGo ) は手のひらサイズだ

背面部にコンセントとUSBポートが配置されている。左右対称の美しいデザインだ。

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) の外観後ろから。ポートが多く備えられている

底面は滑り止めのラバー素材になっていおり、また、仕様が掲載されている。

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) の外観底面は滑り止めがついている

ケーブルは1.5mと、一般的な電源タップ等と同じような長さなので、大体の場所に問題なく設置出来るかと思う。

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) のコンセントの長さは1.5mだ

付属品は、結束バンド3つと説明書だ。

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) の付属品は結束バンドとなっている。

結束バンドは、マジックテープタイプで全体的に巻き付けて使うタイプとなっている。

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) 付属の結束バンドは白が3つ。

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) レビュー

実際に Anker 637 Magnetic Charging Stationを利用してみてのレビューはこちら。良かった点・残念だった点をまとめてみた。

良かった点

良かった点まとめ

  • 小さな筐体に無線充電スタンドとUSBポート搭載でコンセントまで付いている
  • マグネット吸着充電で確実にワイヤレス充電が出来る

小さな筐体に無線充電スタンドとUSBポート搭載でコンセントまで付いている

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) の外観斜めから

直径11cmで、手の平に乗るくらいのコンパクトサイズであるにもかかわらず、USB4ポート、ACコンセント3ポートに加え、MagSafe対応の充電スタンドまで付いているという、「これ1台あれば、デスク周りの充電事情は全て解決」という位の多機能さが魅力となっている。

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) の外観背面その2

実際に「充電器・ワイヤレス充電器・電源タップ」の3つを置き換えてみた。

ACアダプタを接続したので少し混み合っているが、以前に比べればだいぶスッキリしたのではないだろうか?

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) でワイヤレス充電している様子
電話機のACアダプタがある為に少し上に出っ張っている

今まで足下のコンセント周りは複数のケーブルやACアダプタでグチャグチャだったが、それらを全て上に持ってこられたのでかなりスッキリした。

更にiPhoneのワイヤレス充電も出来るので、かなりスペースの節約になりデスク上のスペースが増えている。

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) でiPhone 13 Pro Maxをワイヤレス充電している様子

また、本製品は「雷サージ対応」ですので、その点も安心だろう。

雷サージとは

雷サージとは、雷が落ちる時、高電線など高いところにある電線などに瞬間的に高い電圧が発生する現象で、廃電線や通信ケーブル・大気などを通って家に侵入し、パソコンや家電製品、通信機器を破損させてしまう。

雷サージ対応タップならば接続された機器の雷サージによる故障を防いでくれる。

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) はサイズが小さいためポートが隣接している。
雷サージプロテクションのランプが点灯している

マグネット吸着充電で確実にワイヤレス充電が出来る

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) でワイヤレス充電するときはマグネットでしっかり固定される
ワイヤレス充電中はマグネットでしっかり固定されている

iPhoneをワイヤレス充電する場合、かなり強力なマグネットでしっかり固定されるので、ワイヤレス充電でよくある「ズレていて充電出来ない」と言ったことがない。

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) でワイヤレス充電するときはマグネットでしっかり吸い付いて固定してくれる

横向きでも使えるので、充電しながら動画鑑賞と言った使い方にも向いている。

充電中は側面の青いインジケーターランプがぼんやりと点灯し、落ち着いたデザインだ。

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) でワイヤレス充電している時のインジケータランプは控えめな印象だ。
インジケーターランプがぼんやりと点灯

残念だった点

残念だった点まとめ

  • 使うアダプタによってはUSBポートやワイヤレス充電が出来ない
  • ワイヤレス充電は7.5Wまでしか対応していない

使うアダプタによっては干渉してしまいフルにUSBポートやワイヤレス充電が出来ない

こちらの製品、小さな筐体であることから仕方ないのだが、ポートが隣接しているので、プラグやアダプタの差し方によっては干渉してしまって一部のポートが使えないことがある。

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) はコンパクトサイズであるため、ポート類が隣接しているのが難点かもしれない
アダプタ挿すと結構ギリギリ

そして大きなアダプタだと無線充電も出来ない可能性もある。

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) でワイヤレス充電するときは、後ろのアダプタとつかないようにする注意が必要だ
アダプターのコードが干渉しそうなギリギリの距離だった

ワイヤレス充電は7.5Wまでしか対応していない

MagSafe機器の充電に対応はしているが、Appleの「MagSafe認証」は受けていないので、純正のMagSafe充電器のように15Wの高速ワイヤレス充電は出来ない

15Wの高速ワイヤレス充電対応のスタンドとなると、以前レビューした「Belkin MagSafe対応 2-in-1 ワイヤレス充電スタンド WIZ010」みたいな機器が必要になるが、価格も高くなるのでそこはトレードオフといった感じだろうか。

Anker 637 Magnetic Charging Station(MagGo)はこんな人にオススメ!

Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo) 正面から

実際に購入して使用してみたが、こちらは「デスク周りの充電機器を一つにまとめたい人」にオススメ出来る製品だろう。

今まで、ワイヤレス充電スタンド、充電器、電源タップを使い分けていた人は、それが一つにまとまることでかなりスペースの節約になり、デスク周りをオシャレにスッキリとさせることに繋がる。。

デザインもシンプルで高級感のある作りになっており、インテリアにも馴染みやすいデザインだ。

Apple製品とも親和性の高いデザインなので、Apple製品好きな方にもオススメ出来るかなと思う。

Anker 637 Magnetic Charging Station(MagGo)レビューのまとめ

オススメポイント

  • ワイヤレス充電・充電器・電源タップがこれ1つで済む
  • オシャレな球体デザイン

残念ポイント

  • ワイヤレス充電が7.5Wまでしか使えない
  • ポート間の干渉が少し難点

「MagSafe対応充電スタンド・充電器・電源タップ」の3つの機能を1つの製品にまとめる発想力。そしてそれをオシャレな球体デザインに仕上げたAnkerの企画力、開発力が素晴らしい製品だ。。

「充電機器と言えばAnker」というイメージをまた大きく向上させてくれたのではないだろうか。

iPhone 12シリーズ以降を使っている方、複数のガジェットを使っていてデスク周りの煩雑さに悩んでいる方は是非導入してみてはいかがだろうか。

評価:[review_stars 4.5/5]
iPhone12シリーズ以降を使っている方に特にオススメ!

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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