AMD Radeon RX 7900 XTは、ほぼ100TFLOPSに到達しGPU周波数は3GHzを超えるとの噂

masapoco
投稿日 2022年5月1日 11:30
AMD Radeon RX 6000 RDNA 2 Refresh Graphics Cards scaled 1 2060x1159 1
AMD Radeon RX 6000 RDNA 2 Refresh Graphics Cards scaled 1 2060x1159 1

AMD Radeon RX 7900 XTについて、著名リーカーからの新たな情報では、AMDがその優れた設計技術によって、以前に予想されていたよりもはるかに強力な性能を誇っているとのことだ。

この記事の要点
  • AMDの次期Radeonフラッグシップグラフィックスカードは、92TFLOPSという性能を実現する可能性

AMD Radeon RX 7900 XTは3GHzを超えるクロック速度とほぼ100TFLOPSのパフォーマンスを提供するという

過去数日間、Linuxオペレーティングシステムのドライバーと開発ツール内のLLVMプロジェクト内に出現し始めたAMD RDNA 3(GFX11)GPUがいくつか目撃されており、AMDは現在少なくとも4つの新しいGPUに取り組んでいるようだ。IDについては、リークによって次のように確認されている(ソース:@ Kepler_L2

  • GFX(1100)-Navi31GPUの可能性
  • GFX(1101)-Navi32GPUの可能性
  • GFX(1102)-Navi33GPUの可能性
  • (GFX 1103)-フェニックスAPUの可能性

これらのIDは、仕様や構成などの多くの情報を明らかにしないが、予備サポートが追加されていることを示しており、まもなく、これらのGPUが、最適化されたパフォーマンス提供のためにそれぞれのプラットフォーム内でテストを開始することを示している。ただし、ID自体には重要な意味はなく、Radeon RXグラフィックスカードの最新の動向として紹介されている。

Greymon55からの最新の情報によると、クロック速度は2.5GHzから現在は3GHzの壁を超えて大幅に向上しているとのことだ。これが意味するのは、15360ストリームプロセッサを搭載したフラッグシップチップが、ほぼ100.0 TFLOPのFP32コンピューティングパフォーマンス(正確には92 TFLOP)を提供できるということだ。

しかし、NVIDIAがGeForce RTX 40シリーズ向けにAda Lovelace GPUアーキテクチャを大幅に変更するという最近の報道も考慮されたようで、リーカーは、Ada Lovelaceフラッグシップが100 TFLOPSの壁を初めて突破するだけではなく、AMD RDNA 3と同様のクロックレートを達成すると予想しており、これは、Samsungの 8nmから TSMCのN5 プロセス (5nm) をベースに最適化した 4N ノードへの切り替えのおかげかもしれない。

RadeonRX7900シリーズ用AMDRDNA3 Navi 31 GPU

フラッグシップRDNA3チップであるAMDNavi31 GPUは、Radeon RX7900XTグラフィックスカードなどの次世代フラッグシップグラフィックスカードに搭載される。AMDは次世代のRDNA3 GPUでWGP(Work Group Processors)を優先し、CU(Compute Units)を廃止するとの話だ。各WGPはデュアルCU(Compute Units)を搭載する。

ここに示すNavi31 GPU構成図には、2つのGCD(Graphics Core Die)と1つのMCD(Multi-Cache Die)を搭載している事が示されている。各GCDは3基のシェーダーエンジン(合計6基)を持ち、各シェーダーエンジンは2基のシェ-ダーアレイ(SEあたり2基/GCDあたり6基/合計12基)を持つ。各シェ-ダーアレイは5つのWGP(SEあたり10個/GCDあたり30個/合計60個)で構成され、各WGPには32個のALUを持つSIMD32ユニット(SAあたり40個/SEあたり80個/GCDあたり240個/合計480個)を8個搭載する。これらのSIMD32ユニットを組み合わせ、1GCDあたり7,680コア、合計15,360コアを構成している。

Navi 31(RDNA 3)のMCDは、次世代インターコネクト「Infinity Fabric」でデュアルGCDにリンクされ、256~512MBのInfinity Cacheを搭載する予定だ。また、各GPUは、4本のメモリコネクトリンク(32-bit)を搭載すると思われる。つまり、256-bitのバスインターフェイスに対して、合計8個の32-bitメモリコントローラを搭載することになる。

フラッグシップのNavi31GPUでの3Dスタッキングについての噂もあり、現在、発売は2022年第4四半期後半に予定されているが、実際に数が出回るのは2023年第1四半期にさしかかる可能性もありそうだ。

AMD RDNA3 Navi 3X GPU一覧(暫定版)

GPU名Navi 21Navi 33Navi 32Navi 31
GPUプロセス7nm6nm5nm / 6nm5nm / 6nm
GPUパッケージモノリシックモノリシックマルチチップレットマルチチップレット
シェーダーエンジン424(GCDあたり2)6(GCDあたり3)
WGP(Work Group Processor)402040(GCDあたり20)60(GCDあたり30)
WGPあたりのSP128256256256
計算単位(ダイごと)804080
160(合計)
120
240(合計)
コア(ダイごと)5120512051207689
コア(合計)512051201024015360
メモリバス256bit128bit192bit256bit
メモリタイプGDDR6GDDR6GDDR6GDDR6
インフィニティキャッシュ128 MB128〜256 MB384 MB512 MB
フラッグシップSKURadeon RX 6900 XTXRadeon RX 7700 XT?Radeon RX 7800 XT?Radeon RX 7900 XT?
TBP330W〜200W〜300W〜400W
発売2020年第4四半期2022年第4四半期?2022年第4四半期?2022年第4四半期?


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