Insiderの報道によると、Microsoftは、ブランドが無料プレイのXboxゲーム内で広告を紹介できるようにするプログラムに取り組んでいるとのことだ。内部事情に詳しい関係者がInsiderに語ったところによると、広告はゲームプレイを妨げず、例えばレースゲーム内のビルボードに表示されるような自然な形になるとのことだ。
Microsoftがその他にどのような広告の実装を計画しているのか、例えばアバターのスキンとして表示させたり、ゲームロビー内の動画として表示させたりすることは、すぐには明らかにならない。しかし、Insiderが指摘するように、Microsoftは広告がプレイヤーを「刺激」することを懸念しており、「プライベート・マーケットプレイス」を構築して特定のブランドのみをプログラムに参加させることを計画していると言われている。
また、情報筋がInsiderに語ったところによると、Microsoftは広告収入をカットするつもりはなく、代わりにゲーム開発者と広告会社が資金を共有できるようにする予定とのことだ。Microsoftは、マイクロトランザクション以外の別の収入源を開くことになるため、今回の施策は、より多くの無料プレイゲームの開発者をプラットフォームに引きつける方法として利用したいだけなのかもしれない。
Insiderによると、MicrosoftはBingや他のサービスから収集したデータをXboxのターゲット広告に使用することはないそうだ。また、Microsoftがこのアイデアを広告主に提案したかどうかは不明だが、情報筋によると、早ければ今年の第3四半期にXboxで広告が表示されるようになるとのこと。
「我々は常にプレイヤーと開発者のための経験を向上させる方法を探していますが、我々は共有するためにそれ以上のものを持っていない。」と、Microsoftの広報担当者はInsiderに述べている。
ゲーム内広告自体は目新しい物ではないが、有料でゲームを買ったプレイヤーにとって、ゲーム内で更に広告が表示されるというのは恐らく不快以外の何物でもないだろう。Microsoftが無料プレイのゲームに限ってこの取り組みを展開すると報じられたのは、おそらくこのためだ。最近では、EAが2020年の『UFC 4』にスキップできない全画面CMを滑り込ませようとしたが、6,000円かけてゲームを購入したファンは明らかに不満だったようで、結果的にEAは広告を撤去することになっている。
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