AMD Radeon RX 7700XTに搭載のNavi 33 GPUについての詳細リーク – 6nm 8GB GDDR6でTGP200Wと高効率な模様

AMDが2022年秋にも発売すると見られている次期グラフィックボード「Radeon RTX 7700XT」。これに搭載されるRDNA3アーキテクチャに基づくNavi33 GPUの最新の情報が、リークで有名なYouTuber「Moore’s Law Is Dead」の最新動画で解説されている。

この記事の要点
  • ミッドレンジGPU「Navi 33」は、RDNA 2の「Navi 21」をRDNA 3アーキテクチャで最適化した物
  • Navi 33はInfinity Cacheを搭載するが、搭載される7700XTは、6900XTに比べてメモリが削減されているため消費電力が低い
  • 性能面ではレイトレーシングでは6900XTを上回り、NVIDIAのAda Lovelaceチップよりも高効率
  • メモリ削減の影響で1440pを超える解像度ではパフォーマンスの低下が見られると思われる

ミッドレンジGPU「Navi 33」を搭載するAMD Radeon RX 7700 TXはNVIDIAを効率の面で圧倒

AMD RDNA 3 GPUのラインナップは、モノリシックソリューションとマルチチップレットソリューションの両方で構成されるという。今回解説されている「Navi 33」はミッドレンジチップとなり、RDNA 2アーキテクチャで作られた「Navi 21」を、より新しいRDNA 3アーキテクチャで最適化した物と見られる。

6nmと微細化したことにより、Navi 21に比べてダイサイズが11~30%削減されている。特徴としては以下の通りだ。

  • TSMC 6nmプロセスノード(モノリシックGPU設計)
  • RDNA 3グラフィックコア(クロック/効率の向上)
  • 128bitバスに最適化された8GB GDDR6メモリ
  • RX 6900 XTと同等以上のラスタライズ性能
  • RX6900XTよりも優れたレイトレーシング性能

GPUは単一のダイで構成されているモノリシックな設計となっている。

AMD Navi33 GPU アーキテクチャの設計についての噂

Navi 33 GCD(Graphics Compute Die)は、2つのShader Engineを搭載し、各Shader Engineは2つのShader Array(SEあたり2つ/合計4つ)を搭載すると予想されている。各Shader Arrayは、5つのWGP(SEあたり10個/合計20個)で構成され、各WGPには32個のALUを持つSIMD32ユニットが8個(SAあたり40SIMD32/SEあたり80/合計160)搭載されると以前から予想されていた。これらのSIMD32ユニットを組み合わせて5120コアを構成し、これはRX 6900 XT(Navi 21 XTX GPU)と同じコア数である。

AMD RDNA 3 Navi 33 GPU For Radeon RX 7600 Series Graphics Cards

しかし、新しい数字に基づくと、RDNA 3 Navi 33 GPUは、合計16 WGPまたは4096コアを搭載することになる。これが、チップ自体の特定の構成が更新されたのか、それとも新しいRadeon RX 7000カードが、各Shader Arrayで1WGPを無効にしたNavi 33チップのカットダウン構成を採用するのかは、不明だ。RDNA 3は、RDNA 2とは全く違った新しい設計になっており、そのことが影響しているのかもしれない。

Navi 33は、実質的にGFX11アーキテクチャ上のNavi 23の代替となるもので、Navi 23は2048コアしか備えていないことが分かっており、Navi 33に搭載されるとされるコア数の半分となっている。Navi 23 GPUはRadeon RX 6600シリーズに搭載されているので、AMDがNavi 31をRX 7900シリーズ、Navi 32をRX 7800シリーズ、Navi 33をRX 7700シリーズと、1段上のラインアップに移行させようと考えていなければ、Navi 33がAMDのRX 7600シリーズのラインアップに採用されると想定される。RX 7600シリーズ以下のラインナップは、リフレッシュされた6nm RDNA 2 GPUをベースにすることになる。

2022 04 09 7 56 08
Navi 33についての詳細リーク(出典:Moore’s Law is Dead)

AMD RDNA3 Navi 3X GPU一覧(暫定版)

スクロールできます
GPU名Navi 21Navi 33Navi 32Navi 31Navi 3x
GPUプロセス7nm6nm5nm / 6nm5nm / 6nm5nm / 6nm
GPUパッケージモノリシックモノリシックMCM(Multi Chip Module)MCM(Multi Chip Module)MCM(Multi Chip Module)
シェーダーエンジン42468(GCDあたり4)
WGP(Work Group Processor)4020-1640-3260-4864(GCDあたり32)
WGPあたりのSP128256256256256
計算単位(ダイごと)804080
160(合計)
120
240(合計)
128
256(GCDあたり)
コア(ダイごと)51205120-409610240-819215360-122888192
コア(合計)51205120-409610240-819215360-1228816,384
メモリバス256bit128bit256bit384bit384bit x 2?
メモリタイプGDDR6GDDR6GDDR6GDDR6GDDR6
インフィニティキャッシュ128 MB128〜256 MB384 MB512 MB未定
フラッグシップSKURadeon RX 6900 XTXRadeon RX 7700 XT?Radeon RX 7800 XT?Radeon RX 7900 XT?不明
TBP330W〜200W〜300W〜400W不明
発売2020年第4四半期2022年第4四半期?2022年第4四半期?2022年第4四半期?2023年

AMD Navi 33 GPUの価格やパフォーマンスの噂

Navi 33(RDNA 3)は、128~256MBのInfinity Cacheを搭載する見込みだ。また、GPUは2つのメモリコネクトリンク(32-bit)を搭載することになる。128-bitのバスインターフェイスに対して、32-bitのメモリコントローラは合計4個となる。6900 XTに比べてメモリが半分になったため、消費電力も低くなる。また、AMDは全体的にコストを削減することができるため、現地価格で400ドルから500ドル程度の売価と見られている。

性能面では、Navi 33 GPUをベースにしたAMD Radeon RX 7700 XTは、レイトレーシングでは6900 XTクラス以上の性能を発揮すると思われるが、メモリを削減した設計を考えると、解像度が上がるとパフォーマンスにかげりが見える。そのため、1080p前後ではより高速に、1440pでは同程度になるが、4K以上では8GB VRAMの制限により、結局は同等かより低速になるという。レイトレーシング性能は、6900 XT以上になる物と見られている。8GBは6900 XTに対してダウングレードのようにも思えるが、価格を考えると、実際には、コストを削減するだけでなく、GDDR6の供給を心配せずにカードを大量に製造することができるメリットもある。

これにより、AMD Radeon RX 7600シリーズの性能は、TDPが200W前後(180~230W)でRX 6800シリーズやRX 6900シリーズを超えることになる。また、PCIeインターフェースがx8リンクとともにGen5.0であるという話もあるが、Gen4とGen3のx8リンクで十分な帯域をカードに供給できるので、どちらにしても問題はなさそうだ。効率性についてAMDのRDNA 3の大きなメリットの一つとなり、NVIDIAのGeForce RTX 40「Ada Lovelace」ラインアップを大きくリードするものと見られる。

2020 11 18 8 46 00

AMD RDNA世代別GPUラインナップ

RadeonラインナップRadeon RX 5000Radeon RX 6000Radeon RX 7000Radeon RX 8000
GPUアーキテクチャRDNA 1RDNA 2RDNA 3 / RDNA 2RDNA 4
プロセスノード7nm7nm5nm / 6nm?5nm / 3nm?
GPUファミリーNavi 1XNavi 2XNavi 3XNavi 4X
フラッグシップGPU該当なしNavi 21(5120 SP)Navi 31(15360 SP)Navi 41
ハイエンドGPUNavi 10(2560 SP)Navi 22(2560 SP)Navi 32(10240 SP)Navi 42
ミッドレンジGPUNavi 12(2560 SP)Navi 23(2048 SP)Navi 33(5120 SP)Navi 43
エントリーGPUNavi 14(1536 SP)Navi 24(1024 SP)Navi 34(2560 SP)Navi 44

AMD Navi 31およびNavi 32の外観?

Moore’s Law is Deadは、Radeon RX7000シリーズが液冷を搭載するように見える最初の画像も公開している。これは、Navi 31及びNavi 32を搭載するハイエンドのボードとのことだ。これによると、デュアルスロットデザインと120mmクーラーを搭載した液冷を備えたデュアル8ピンのデザインとのことだ。

AMD Radeon RX 7000 RDNA 3 Navi 31 Navi 32 Navi 33 GPUs Graphics Cards 3
Navi 31を搭載するRadeon RX 7900のティザー(出典:Moore’s Law is Dead)

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この記事を書いた人

TEXAL管理人。学校の授業でMS-DOSを使っていたくらいの年代。Windows95の登場で衝撃を受け、テクノロジー業界に興味を持つ。以来ガジェット・ゲーム情報を追い続けてうん十年。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題も大好き。

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