NVIDIAがサイバー攻撃を受け、従業員情報や会社の機密情報が盗まれる事件が発生したが、その中で同社開発の「DLSS(ディープラーニング スーパー サンプリング)」のソースコードも流出してしまった。そしてそのソースコードから、任天堂がNintendo Switchの改訂版もしくは「Pro」バージョンの開発を行っているであろう事を示唆する記述が確認されたという。
リーク内容についてはTwitterに投稿されている内容が詳しい。
DLSS2.2ソースコードの中には、Nintendo Switchの新しいバージョンに関連している可能性のある「NVN2」についての言及が含まれていたという。これまでのNintendo SwitchのグラフィックAPIは「NVN」というコード名であるため、NVN2への言及は、従来機種の更新または改訂バージョンのグラフィックAPIを意味する可能性が非常に高いという。
また、漏洩したソースコードの中に、「NVN2」APIがNVIDIAのAmpereアーキテクチャのGPUで動作するように設計されていること、レイトレーシングとDLSSの両方をサポートすることも判明した。また、電力を供給する「T234/T239」というSoCへの参照がある事も分かったという。
T234 SoCは、2048 Ampere GPU CUDAコアと12xARM Cortex-A78AE(Hercules)64ビットコアを搭載する事が仕様として推奨されており、これに基づいてカスタム設計されるT239は、T234からわずかな変更を与えられた仕様になると思われる。SoCが使用する具体的なGPUはAmpere GA10Fのようで、このチップはOrinと同じSEC8Nレート、Orinの半分にあたる1024 FP32レートを搭載すると言われている。またAV1サポートも搭載するようだ。
任天堂の古川俊太郎社長が最近「Nintendo Switchはライフサイクルの半ばにある」 と述べたことを考えると、このリークは完全に新しいデバイスの存在を表すのではなく、Switchの改訂版である「プロ」バージョンを指している可能性が高いと思われる。
実際にいつ頃リリースするかについては全く噂も出ていないため不明な点も多いが、Switchの改良版ではなく全く新しいゲーム機の存在も見てみたい気もするのが正直なところである。
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