世界で最も強力な風力発電機であるVestas V236 プロトタイプが、初めて定格出力15メガワット(MW)を達成した。
デンマークの風力発電機メーカーであるVestasの15MW洋上風力発電機は、2022年12月に最初の電力を生産した。同社が本日公開したツイートによると、生産ランプアップ期間を経て、現在は定格出力での運転を開始している。
V236-15.0MWは、デンマークの西ユトランドにある大型風力発電機用のØsterildテストセンターに設置されており、本年第3四半期に予定されている型式認証と連続生産の開始に向けて、大規模な試験と検証プログラムが実施されている。
ヴェスタスのV236-15.0MWは、2021年2月に市場に投入された。ローター直径は236メートル、風掃面積は43,743平方メートルと、風力発電業界では最大規模を誇っている。
高さ280メートルは、風力発電機としては世界一の高さだ。
115.5メートルのブレードは、デンマークのナクスコフにあるVestasのブレード工場で製造されまた。
Vestas V236-15.0 MWは、1台で年間80GWhの発電が可能だ。これは、ヨーロッパの約20,000世帯の電力に相当し、年間25,000台の乗用車を道路から排除するのに相当する38,000トン以上の二酸化炭素を削減することが出来る。
VestasのV236はニュージャージー州のアトランティックショアーズ洋上風力発電所や、ニューヨーク州のエンパイアウインド1、エンパイアウインド2プロジェクトに採用されている。
だが既に、18MWを超える更に強力な風力発電機も開発されており、世界一強力な風力発電機の座は長くは続かないだろう。
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- Vestas:
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