自動車大手テスラは、重要な製造マイルストーンを達成した。Twitterで伝えたように、同社は、テキサス州のギガファクトリーで1万台目のモデルY SUVを生産したことを明らかにした。また、来年、テキサス州のギガファクトリーとドイツのベルリンのギガファクトリーの生産能力を 2 倍にする計画だ。
テスラは 2020 年初めに、既存の 2170バッテリーセルを将来的に4680バッテリーセルに徐々に置き換えることを発表していた。これにより、バッテリーのエネルギー密度が 5.5 倍になると予想される。4680バッテリーセルの体積は相対的に増加するが、生産プロセスのコストが比較的削減される。 CTC (Cell To Chassis) 技術を使用してバッテリーを車体に組み合わせることができるため、生産プロセスが簡素化され、電気自動車の生産効率が向上することが期待されている。
ただし、テスラは特定の生産能力が増加したかどうかを発表しておらず、現在の生産車両が新しい 4680バッテリーセルの使用を開始するか、古い2170バッテリーセルの使用を維持するかについても発表していない。
また、この達成は、来年サイバートラックを購入することを希望している人々にとって朗報となるかもしない。テスラは、主にテキサス州でピックアップ・トラックを製造する計画だ。テスラは当初、2021年にサイバートラックの量産を開始する予定だったが、その後、2022年、さらに2023年に延期している。
複数の報道によると、テスラの次期EVがまだ登場しない理由のひとつは、同社の4680バッテリーセルに関連するボトルネックにあるという。2020年、テスラのイーロン・マスクCEOは、この技術によって、内燃機関搭載車よりも安価な電気自動車が実現すると述べた。しかし、その時点では、テスラとバッテリーパートナーのパナソニックはまだこのセルを大規模に生産しておらず、生産急増の準備が整ったのはこの6月のことだった。
だからこそ、モデルYのマイルストーンは興味深い。4月、テスラは4680バッテリーセルを搭載したSUVの新バージョンを販売開始した。Electrekによると、テキサス州のギガファクトリーは現在毎週1000台以上のModel Yを製造しており、同工場は7日ごとに2000台の製造を開始する勢いであろうと推定している。
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