需要の低迷、大幅な値下げ、Elon Musk氏のTwitter運営をめぐるトラブルが続く中、Teslaは第4四半期の収益報告書を発表し、243億ドルの収益で37億ドルの純利益を得たと発表した。これは、2021年第4四半期の売上高28億ドルと比較して、前年同期比で59%増加したことになる。
また、2021年の利益55億ドル、2020年のわずか7億2100万ドルに対し、2022年の純利益は141億ドルとなり、Teslaにとって3年目の黒字決算となった。Teslaは815億ドルを超える売上でこの利益を出した。
今回の決算は、Teslaが過去3カ月間で40万5278台を顧客に納車し、2022年全体では130万台を納車したと発表した生産・納車報告を受けてのもので、前年比50%成長を達成するという目標を僅かに下回る結果となた。
Teslaは、EV販売のグローバルリーダーとして、長年、自動車産業の電動化の先駆者と見なされてきた。アナリストは、同社の最近の値下げは、EV市場が、市場に多くのEVが出回り、待ち時間が短くなり、価格が低下する「淘汰」の段階に入った可能性を示す最新の兆候に過ぎないと考えている。Teslaは、まず中国で、その後米国で価格を引き下げたが、これは年末前の需要を喚起するための試みであると専門家は指摘している。
先日、Teslaは、ネバダのギガファクトリーに36億ドルを追加投資し、バッテリーセル施設とセミトラック工場を建設する計画を発表した。
Teslaは、「自律性、電化、エネルギーソリューション」に引き続き注力していると述べた。同社のエネルギー貯蔵部門は、2022年を「過去最高水準」の展開で終えた。エネルギー貯蔵の導入量は2021年第4四半期から152%増の2.5GWhで、2022年の合計導入量は6.5GWhとなった。Teslaは、同社のストレージ製品に対する需要が “依然として供給能力を超えている “と述べた。同社は、需要に対応するため、カリフォルニア州ラスロップにある40GWhのメガパック工場での生産を増強していると述べた。
Teslaの太陽光発電の導入量も第4四半期に前年同期比18%増の100MWとなり、2022年には合計348MWの太陽光発電が導入される。
Source
- Tesla: Q4 and FY 2022 Update (PDF)
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