Teslaによると、電気自動車「Model S」と「Model X」にValveのゲームプラットフォーム「Steam」が搭載され、数千のゲームをプレイできるようになったとのことだ。
Tesla車には、既に「Tesla Arcade」というゲーミングサービスが統合されており、『Stardew Valley』のような比較的マシンパワーを必要としないゲームが既に利用可能になっていた。
だが、最近発売されたTeslaの新型Model SとModel Xには、AMDのRyzen CPUと、最新のグラフィックスカードに搭載されているRDNA2アーキテクチャに基づくGPU「Navi 23」が搭載されている。
具体的なシステムについても、チップ リーカーである Patrick Schur氏によって、AMD Navi 23 GPU を搭載しているTesla車の新しいゲーミング コンピューターの図が明らかになっている。
そのパワーはPS5並とされており、このせっかくのマシンパワーを活用しないのはもったいないとして、Elon Musk氏がTesla車にゲーミングプラットフォームSteamを統合し、『Cyberpunk 2077』のようなハイエンドのゲームをプレイ可能にしたいと計画していた。そして7月の段階でこのSteam統合について、近日中にデモを行う事を示唆していた。
結局の所、今回のベータ版開始までは時間がかかった訳だが、ついにこの野心的な計画が実現したわけだ。Teslaは「ホリデーアップデート」の一環として、Model SとModel X向けのSteamベータを開始した。
Steamは膨大な数のゲームライブラリを提供しており、これをTeslaのEVに統合すれば、Tesla車内で遊べるゲームが大量に増えることになる。これはユーザーとしては魅力的だろう。特に既にSteamライブラリに大量のゲームを抱えているユーザーならば特にだ。
注意すべきは、このアップデートが新型のModel SとModel Xのみが対象である点だ。これは前述したように、この2車種が強力なチップセットを搭載しているからである。
このシステムはTeslaのOSに統合されており、タッチスクリーンに直接接続して、ゲームをプレイしたり、エンターテイメントを視聴したり、その他の機能を実行したりできるとのことだ。
また、Musk氏は、プラットフォーム上でより多くのゲームを同時に扱えるように、より多くのストレージスペースが搭載されることも明らかにしている。
自動車メーカーは、自動運転の出現により、ビデオゲームを含むエンターテイメントが車内でより重要になると考えている。SonyとHondaの提携もその点に焦点が当てられており、Sonyは将来的にPS5がEVに搭載される可能性も否定しなかった。
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