サイエンス
全固体電池についての新たな研究が、夢の電池の実現に向けた新たな道筋を示す
マックスプランク高分子研究所の研究者は、固体電解質を使った全固体電池の開発における課題であるリチウム金属の浸透現象について、実験的に解明した事を報告している。 全固体電池は、従来の電池とは異なり、電解質が液体ではなく、その名の通り固体である電池だ。この特徴により、多くのメリットが期待される。例えば、 ...
Rolls-Royceが計画中の月面原子力発電所に英国政府が資金提供を決定
英国宇宙庁(UKSA)は金曜日、Rolls-Royceの月面で原子力発電を行うプロジェクトに相当額を投資すると発表した。 UKSAは声明の中で、Rolls-Royceの研究者が、人類が月で生活し働くために必要な電力を供給する技術を開発する“マイクロリアクター・プログラム”に取り組んできたことを説明し ...
温室の屋根に半透明のソーラーパネルを設置したところ予想もしなかったことが起こった
UCLAのエンジニアが温室に半透明のソーラールーフを設置したところ、ルーフと植物の両方に予想外のことが起こったという。 UCLAサムエリ工学部の研究者は、植物が必要とする光を遮ることなく、太陽光からエネルギーを吸収できる半透明の有機太陽電池パネルを設計したところ、植物が従来のガラス屋根の温室よりも生 ...
空気をエネルギーに変える酵素を発見、新たなエネルギー源の可能性に期待
意外に思われるかもしれないが、他に食べ物がないような厳しい状況のとき、一部の土壌細菌は空気中の微量の水素をエネルギー源として消費することが出来る。 実際、バクテリアは年間7,000万トンもの水素を大気中から除去しており、このプロセスは私たちが呼吸する空気の組成を文字通り形成している。 一部の細菌が水 ...
中国が技術開発で世界をリード、44分野中37分野で1位を獲得しているとの調査結果
シンクタンクのオーストラリア戦略政策研究所(ASPI)は、「重要技術追跡調査」の最新版を発表し、44の重要技術または新興技術のうち37の研究において中国が主導権を握っている事を報告している。 ASPIは、「我々の調査により、中国は、重要かつ新興の技術分野の大半において、インパクトのある研究において、 ...
電流のように熱を移動させられる「固体熱スイッチ」への扉を開く画期的な研究
電気回路が電流を制御するのと同じように、熱を流して制御することは可能だろうか?オハイオ州立大学の研究者らによる新たな研究結果は、新しい種類の準粒子を効果的に利用して、実用的な熱スイッチを作ることができれば、その可能性は十分にあることを示唆している。 我々の社会を構成するテクノロジーのほとんど全ては、 ...
核融合科学研究所と米国TAEが共同で放射性物質を使わない「水素・ホウ素核融合実験」に初成功
国際的な巨大プロジェクトであるITERなど、現在の核融合発電プロジェクトの多くは、トリチウム(三重水素)という非常に希少で問題のある燃料を必要としている。これに対し、米国の核融合スタートアップ「TAE Technologies」社は、より安価で安全な水素・ホウ素(H-B)核融合の実現を目指しており、 ...
Xiaomi、スマホを5分で満充電できる300W急速充電技術を公開
スマートフォンの急速充電競争は過激化の一途を辿っている。昨年、Oppoが240Wの急速充電ソリューションで記録を塗り替えたが、ライバルのXiaomiは、傘下のRedmiブランドにて独自の300Wの携帯電話用急速充電技術を披露し、その記録を更に塗り替えた。 Redmiのデモによると、この充電技術によっ ...
銀の鏡を使ってペロブスカイト太陽電池の光変換効率を3倍に高めることに成功
現在主流の太陽電池に用いられているシリコンは、天然資源としては豊富なものであるが、採掘や精製にコストがかかるのが難点だ。これに代わる新たな太陽電池の材料として近年脚光を浴びているのが「ペロブスカイト」太陽電池で、はるかに安価で同等の効率を持つ材料として研究が続けられている。 既に、オールペロブスカイ ...
EV充電ネットワークのElectrify America、75MWの大規模エネルギープロジェクト「S…
EV充電ネットワークのElectrify Americaは、カリフォルニア州サンバーナーディーノ郡で、75MW(メガワット)の太陽光発電プロジェクト「Electrify America Solar Glow ™1」の正式な起工式を行った。このプロジェクトは、全米で800カ所以上のDC急速充電ステーシ ...