木材建築の最新の、そして世界最大の大規模開発がスウェーデン・ストックホルムにて始まる。このプロジェクトは、2,000の住宅、オフィススペース、小売スペースを含む、驚異的な規模の開発となり、主に木材で建設されるのだ。
「Stockholm Wood City(ストックホルム・ウッド・シティ)」と名付けられたこのプロジェクトは、スウェーデンの首都ストックホルムに建設される。これは真のシティというよりは、住宅、小売スペース、レストラン、オフィススペース、公共の集会スペースに焦点を当てた地区と言える。建物はいくつかの異なる形状と高さで構成され、その全体的なデザインは木の自然な美しさを引き立てるものだ。
Stockholm Wood Cityは、持続可能に調達された建築材料を使用するだけでなく、屋根に設置された太陽パネルにより、そのカーボンフットプリントを削減する。これらの太陽パネルはバッテリーに接続され、電力網からの引き出しを減らす。また、屋上やテラスには大量の緑地が植えられる予定だ。
開発者のAtrium Ljungbergによれば、「このプロジェクトは250,000平方メートル(約270万平方フィート)に広がり、木材を使った建設プロジェクトとしては世界最大規模です。世界のCO2排出量の40%もの割合を建物が占めているため、不動産業界はグリーン転換において極めて重要です。Stockholm Wood Cityは、持続可能な建築と都市開発の新時代を象徴しています。ストックホルム南部のシックラに、7,000のオフィススペースと2,000の住宅が建設され、職場、住宅、レストラン、店舗が混在する活気ある都市環境が提供されます」と、説明する。
木材ベースの建築については、火災の際に建物自体が災害を拡大する事になるのではないかと心配する人もいるが、現代のエンジニアリング木材は伝統的な木製フレームとは大きく異なり、クロスラミネートティンバーやグルーデラミネートティンバーのように、火災に対して優れた性能を発揮することが多数の研究で示されている。実際、一時世界最高となったMjøstårnetタワーは、すべての火災スプリンクラーが故障した場合でも、火災は人間の介入なしに自己消火するように設計されている。
Stockholm Wood Cityの建設は2025年に始まり、最初の建物は2027年に完成する予定だ。
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