緊急通話はスマートフォンの重要な機能であり、多くのブランドが緊急時に通話をより利用しやすくする工夫を凝らしている。しかし、Androidの「緊急SOS」機能は現在、誤発信を引き起こしたとして非難を浴びており、Googleは変更を余儀なくされている。

GoogleはAndroid 12のリリースと同時にAndroidに緊急SOSを導入した。この機能により、Androidスマートフォン、特にPixelは、電源ボタンを5回連続でタップすることで、地域の緊急サービスへの通話を開始することができる。この機能がアクティブになってから数秒のカウントダウンがあり、事故であればキャンセルするチャンスがあるが、この機能のポイントは、緊急時にスマートフォンを見ることなく通話を可能にすることだ。Pixelでは、この機能はビデオ録画も開始できる。

だが、これが誤発信を引き起こしているのだ。BBCの報道によれば、スコットランドでは、緊急SOSが999への誤報通報の増加の原因になっているという。全国警察本部長会議は次のように語っている：

さらに、デヴォン・アンド・コーンウォール警察は、これらの無言電話に対処するのに20分かかったと述べている。無言電話と呼ばれる理由は、このような電話をかけてしまったユーザーには、自分が何を経験したのかわからないからである。各警察は、誤ってこのような無言電話をかけてしまったユーザーは、オペレーターに間違いであることを伝え、実際の通話に対応し、パニックを起こさないよう、通話を続けるべきだと話している。

BBCが明らかにしたところによると、Androidユーザーによる誤発信は、日曜日の00:00から19:00までの間に、最大169件の発信があったそうださらに憂慮すべきは、この問題が英国内の通話だけに限定されないということだ。というのも、今月初め、欧州緊急通報番号協会は、”Android端末を発信元とする自動誤発信が急増している”という警告を発表している。

Googleは情報源に対して、様々なAndroidメーカーがこの問題に対応するためのアップデートを端末に提供した時点で、この機能に対処することを確認している。

Source

• BBC: Police warn Android phone users over 999 call feature