SamsungがついにGalaxy S23を正式に発表し、その内部にQualcommの最新シリコンが搭載されている事が明らかになった。SamsungがQualcomm1本に絞ったのも興味深いが、驚きなのは特別仕様のSnapdragon 8 Gen 2が搭載されたことだろう。両社がここまで協力したことはここまでなかったため、驚きを持って迎えられた。そして、今回その注目チップの最初のベンチマークが発表され、Samsungの最新フラッグシップスマートフォンが、グラフィックのベンチマークでAppleの最新のiPhoneを上回っている事が明らかになった。
Appleは、自社のカスタムAシリーズArmチップに切り替えて以来、Qualcommや他のモバイルチップメーカーとは一線を画する性能を提供してきた。何世代にもわたって、Appleのデバイスは、競合するQualcommのチップよりも10~20%優れたベンチマークを記録してきたのだ。だが、昨年のSnapdragon 8 Gen 1はAppleに迫り、Gen 2はさらに速くなっていた。そして、SamsungのS23ファミリーに搭載されるSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyは、プライムCPUコアがオーバークロックされ、3.2GHzから3.36GHzになった。そして素晴らしい結果を出したのだ。
S23 Ultraの最初のベンチマーク数値が出回っており、SamsungはグラフィックスでついにAppleを上回った。Tom’s Guideによると、iPhone 14 Proとの戦いで、Galaxy S23 Ultraは3DMark Wild Life Extremeベンチマークで勝利している。
A16 Bionicを搭載したiPhoneは、メインテストで74fps、エクストリームバージョンで20fpsを記録したが、S23 Ultraはそれぞれ79.3fpsと20.9fpsを達成した。これはSamsungにとって、前年比で約25%の改善となる。
ただ、AppleのカスタムEverestとSawtooth CPUコアは、他のテストでも依然として優勢で、マルチコアモードで約10%、シングルコアで25%、オーバークロックしたSnapdragonに勝っている。Snapdragon 8 Gen 2が8個のCPUコアを搭載しているのに対し、A16は6個のCPUコアを搭載していることを考えると、これは非常に印象的な結果だ。トランスコーディングのテストでも、iPhoneはSamsungを約25%上回り、Appleの勝利となっている。
生の性能は考慮すべき重要な指標だが、それが常に優れた体験につながるとは限らない。Appleは、ハードウェアとソフトウェアを設計しているので、Androidよりも効率的に動作する事が多い。とはいえ、Samsungのグラフィック性能の向上は明らかに印象的な記録だ。
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