以前より噂されているiPhoneのハードウェアサブスクリプションプログラムは、iPhone 14シリーズの発売と共にリリースされると言われていたが、「エンジニアリングと技術的な後退」によって延期となっている。だが、計画自体は進行中とのことだ。
2022年初頭の報道では、AppleはiPhoneやその他のデバイスを月額料金で消費者に提供し、サブスクリプションサービスをハードウェアビジネスに拡大する作業を続けている可能性が報告されていた。しかし、このサービスの提供にはかなりの時間がかかると思われる。
日曜日のBloombergのニュースレター「Power On」で、Mark Gurman氏は、Appleが現在4つのフィンテック・プロジェクトに取り組んでいると述べている。既に米国では「Apple Pay Later」と「Apple Card Savings Account」の2つが発表されているが、AppleはiPhoneの定期購入プログラムと同様に「Apple Pay Monthly Installments」もまだ開発中であるという。
iPhoneのサブスクリプションと月払いのプロジェクトはどちらもAppleでまだ進行中で、Gurman氏は、「財政的な後押しが予想以上に困難であることが明らかになった」と付け加えている。これは、Appleが「Project Breakout」と呼ばれる金融サービスのための基礎的なプラットフォームに取り組んでいることが一因で、このプラットフォームには、他の金融サービスパートナーが通常扱う「チェック、承認、取引履歴」などが含まれることになる。
月払いとiPhoneのサブスクリプションはコンセプトが似ているように聞こえるが、iPhoneハードウェアサブスクリプションプログラムの月額料金は「12ヶ月または24ヶ月に分割したデバイスの価格にはならない」ので、両者は異なる。
月額払いは自分自身に所有権があるが、サブスクリプションサービスはあくまでもAppleにデバイスの所有権がある点も異なるだろう(ただし、一定期間の支払い後は所有権が移るものと思われる)サービス利用中の不具合時の修理料金なども月々のサブスクリプション料金に含まれる可能性もありそうだ。
高価なiPhoneであるので、サブスクリプションサービスは始まれば人気も出そうだが、日本での導入は愚か、まずは米国本国でのサービス開始も不明なので、まだまだ先の話になりそうだ。
Source
- Bloomberg: PowerOn News Letter
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