GoogleがYoutubeなどで積極的に推進しているオープンなビデオコーデック「AV1」ですが、現在Androidスマートフォンで多く使われているQualcomm社のSoC、SnapdragonはこのAV1をサポートしていませんでした。それが今年中に変わるかも知れません。
Protocolが配信したニュースレターの中で、Qualcommが「次期フラッグシップSnapdragonモバイルプロセッサにAV1のサポートを追加する予定」であることを伝えました。具体的にはQualcommは現在「SM8550」のAdreno GPUを開発中だとのこと。ちなみに、現在Snapdragon 8 Gen 1に搭載されているGPUは「SM8450」です。
この新しいSnapdragonチップは、Qualcommの新しい命名戦略に従って、おそらくGen 2と呼ばれ、2023年初頭の発売に向けて開発中だとのこと。
Androidの主要なチップではドルビービジョン、HDR10+、HDR10、HLG、H.264(AVC)、H.265(HEVC)、VP8、VP9が対応可能な状態で長い間留まっており、AV1コーデックに対応しているのはSamsungのExynos2100以降のみとなっています。
Qualcommは長期の製品ロードマップの中で、AV1への対応を必要な要素であると強く言っていた為、次期Snapdragonでの対応はかなり可能性が高いのではないでしょうか。
なによりAV1は、企業にとって魅力的なロイヤリティフリーのライセンスモデルであることから広く普及すること考えられます。そしてYouTubeのほか、既にNetflixが、帯域幅を抑えてより高品質のストリーミングを行うためにこのコーデックを採用している事もあり、今後のSnapdragonでの対応は半ば必然と言えるでしょう。
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