Qualcomm、車載向けチップ製造のAutotalksを買収、自動運転分野への取り組みを強化へ

masapoco
投稿日 2023年5月9日 16:17
auto car

Qualcommは、イスラエルのファブレスチップメーカーであるAutotalksの買収に合意した。TechCrunchによると、この買収により、同社は約3億5000万ドルから4億ドルを支払うことになる。Autotalksは、一般車両とドライバーレス車両の両方の交通安全性を高めるためのチップとVehicle-to-Everything(V2X)通信技術を開発している。Qualcommの発表によると、Autotalksの「量産可能なデュアルモードのスタンドアロン安全ソリューション」は、クラウド接続されたアシストおよび自律走行技術セットである「Snapdragon Digital Chassis」に組み込まれる予定とのことだ。

Qualcomm Technologies, Inc.の自動車担当上級副社長であるNakul Duggal氏は、プレスリリースの中で次のように述べている:「当社は2017年からV2Xの研究、開発、展開に投資しており、自動車市場が成熟するにつれて、道路ユーザーの安全性を高めるだけでなく、スマート交通システムにも独立したV2X安全アーキテクチャが必要になると考えています…。私たちは、オートトークスの数十年にわたる経験と、現実世界の道路利用者の安全に関する課題の解決に焦点を当てたV2X技術および製品の構築に取り組む姿勢を共有しています。我々は、市場投入までの時間を短縮し、この非常に重要な安全技術の大量採用を可能にするV2Xソリューションをグローバルに提供するために協力することを楽しみにしています」。

ドライバーレス車や運転支援システムのメーカーにとって、自分たちの技術が安全であることを人々に理解してもらうことは、最も重要なことだ。自動運転車に対して不安を抱く人が多い中、ライバルに差をつけるためには、不安を払拭する安全機能を提供することが必要かも知れない。

Qualcommは、自動車産業が今後数年間、同社の最大の成長・収益源の1つになると予想している。昨年のCESでは、自動車メーカーが自動車を製造する際に使用できる“オープン、スケーラブル、モジュラー”な技術であるSnapdragon Ride Visionプラットフォームを発表した。そして2022年末には、自動車ビジネスのパイプライン(収益を生み出す機会)が、前回の決算報告で発表した100億ドルから300億ドルに跳ね上がったと発表した。さらに同社は当時、2026会計年度までに自動車関連事業の収益が40億ドルに達すると予測していると述べている。同社は、将来のビジネスチャンスの拡大について、Snapdragon Digital Chassisを評価しており、Autotalksの買収により、同社の顧客ベースとクライアントオファリングがさらに拡大する可能性がある。


Source



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • meta logo
    次の記事

    Meta、6種類のデータが相互連携出来る画期的なマルチモーダルAI「ImageBind」をオープンソースで発表

    2023年5月10日 5:59
  • 前の記事

    月で水が必要なら、月の砂を電子レンジでチンすればいい

    2023年5月9日 16:08
    Moon surface scenario

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • what is ai pc

    Intel、「AI PC」の要件は40TOPS以上の性能を持つNPUが必要と述べる、ただしMeteor Lakeはこれを満たさず

  • google chrome arm hero

    Google、“遥かに高速な”ArmネイティブなChromeブラウザを正式リリース

  • UXL logo

    NVIDIAのAI市場支配からの脱却を目指しGoogle、Intel、Qualcommらが協力

  • Apple M3 chip series unified memory architecture M3 231030

    Apple M4は2025年第1四半期に登場か?Snapdragon X Eliteに安価な8コアバージョンも登場の噂

  • AMD Ryzen AI

    AMDの次世代モバイルチップ「Strix Point」はSnapdragon X Eliteを大きく上回るAI性能を発揮か?

今読まれている記事