SonyのPlayStation 5は、これまで強固なセキュリティで脱獄を許さなかったが、その壁もついに破られたようだ。今回、ハッカーたちは、Webkitの脆弱性を利用した最近のIPV6カーネルエクスプロイトにより、PS5のダッシュボードにあるデバッグ設定メニューにアクセスできることを実証した。このメニューでは、PS4およびPS5のゲーム用PKGファイルをインストールするためのパッケージインストーラーなど、通常は開発者向けに用意された設定を操作することが可能となっている。
この脱獄は、Bloodborneを60fpsで動作するように改造したLance McDonald氏が発見し、Twitterに動画を公開している。
ちなみに、脱獄行為は PSN アカウントが禁止されたり、PS5 の保証が無効になったり、コンソールが壊れるリスクがあるので注意しよう。
また、今回の脱獄は1 年前のファームウェア バージョン 4.03 以前を実行しているシステムでのみ機能するとのことだ。
さらに、このソフトウェアをインストールしたPS5には、ゲームのバックアップをインストールすることも可能で、McDonald氏の映像では、プレイはできないものの、配信が終了したPTのデモがロードされている様子が確認されている。なお、このソフトは30%程度の確率でしか動作せず、また複数の障害ポイントが存在するため、多くの制限があるようだ。
Sonyは通常、定期的なファームウェアの更新により、ゲーム機の違法コピーや不正利用の可能性を潰している。今回の脱獄も、極限られた条件下で試せるもので、実用的な利用は出来ないだろう。
コメントを残す