Polestarの4番目の車、その名も「Polestar 4」コンパクトSUVが、本日上海オートショーでデビューを果たした。発売されれば、Tesla Model Y、BMW iX、Mercedes-Benz EQS SUVといった高級車の重鎮と競合することになりそうだ。
新型Polestar 4は、デュアルモーター構成で544ps(400kW)のモーターパワーにより、0-100km/hを3.8秒で達成するPolestar史上最速のクルマとなる予定だ。シングルモーター構成では、パワーは半分になるが(0-100は7.4秒)、102kWhのバッテリーにより最大482km相当の航続距離を得ることが出来る。航続距離と加速度の数値は推定値だ。
デュアルモーター仕様の場合、レンジモードではフロントモーターを「スリープ」させて効率を高めることが出来るが、それでも約10%のレンジペナルティを受け、推定航続距離は434kmとなる。
すべてのバージョンで、最大200kWのDC充電と22kWのAC充電が可能で、いずれも現代の電気自動車の中ではハイエンドなものだ。このDC充電率は、バッテリーを5-80%まで32分で充電し、22kWのAC充電率は、自宅に100アンペアの回路があれば、5時間でゼロからフルまで充電することが出来る。
Polestar 4は双方向のV2L機能を備えているが、Polestarはまだどの程度の速度で放電できるのか共有していない。
新型Polestar 4は、先代Polestar 2と3の中間に位置するサイズだ。3よりも2〜3インチ短く、2よりも2〜3インチ高く、広くなっている。寸法は、全長4,839 mm x 全高1,544 mm x 全幅2,139 mm (ミラーを含む)。
Polestarは、PreceptコンセプトをベースにしたPolestar 5と、O₂conceptをベースにしたPolestar 6 Roadsterの2台を今後発表する。
これまでPolestarは、Volvoと共有するプラットフォームで車を製造してきたが、Polestar 4はそこから逸脱し、吉利汽車のSEAアーキテクチャで製造されている。Polestarの次の車は、イギリスの研究開発施設で開発されたボンデッドアルミニウムを使用した独自のアーキテクチャで作られる予定だ。
この新型Polestar 4は、Polestar 5コンセプトと一つの興味深い特徴を共有している:両者ともリアウィンドウがない。その代わり、リアビュー用のカメラが搭載されている。
Polestarによると、このカメラは、リアウィンドウの小さな開口部から見るのではなく、車の後方を広角に見ることができるため、ドライバーの後方視界を広げることができるそうだ。このカメラは、通常バックミラーのある場所にあるスクリーンに映像を映し出す。
Polestarはまた、このリアウィンドウの欠如が、「新しいタイプの没入感のあるリア乗員体験」を可能にすると述べています。Polestarが構造部品を車両のさらに後方に押し出すことができるため、ガラスルーフをさらに後方、後部乗員の頭上まで走らせることができるのだ。
そして、ガラスルーフにはエレクトロクロミックオプションがあり、透明にも不透明にもできるようになっています。後席の人は、前席の間に設置された小さなスクリーンを使って操作することになる。
4はPolestarの他の車両と同様に、Googleの機能を組み込んだAndroid Automotive OSを採用している。これは単なるAndroid Autoではなく、Googleが構築した完全な車載OSであり、他のPolestarと同様にオーバーザエアーのアップデート機能を備えている。しかし、Appleユーザーは車内でApple CarPlayにアクセスすることが出来る。
Polestarは、北米での販売価格の詳細を発表せず、2024年に発売する予定だと述べるに留めた。
Source
- Polestar: Polestar 4 is a new breed of SUV coupé
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