Bloombergの報道によれば、今週スイスのダボス・クロスタースで開催された世界経済フォーラム(通称:ダボス会議)で、ChatGPTとDALL-EのメーカーであるOpenAIは、米国防総省とサイバーセキュリティ・プロジェクトで協力し、退役軍人の自殺を防ぐ方法を模索していることを明らかにした。OpenAIはは最近、ポリシーを変更し、その技術の軍事利用を一部認める一方で、兵器開発への利用は禁止している。
OpenAIのグローバル担当副社長であるAnna Makanju氏は、ダボス会議のリーダーシップ拠点であるBloomberg Houseでのインタビューで、このパートナーシップについて踏み込んだ発言をした。同社は当初、軍事組織との提携を禁じていた。「私たちは以前、基本的に軍事的なことを全面的に禁止していたため、多くの人々は、私たちが世界で見たいと思っているものと非常に一致していると人々が考えているこれらのユースケースの多くを禁止することになると考えていました」とMakanju氏は語った。
Makanju氏は、OpenAIと国防総省との仕事について、あまり詳しくは語らなかった。現在わかっているのは、両者が「オープンソースのサイバーセキュリティソフトウェア」と退役軍人の自殺予防法について協力しているということだ。後者の問題は国防総省にとって常に焦点となっている分野ではあるが、最近、現役兵(フルタイムの入隊者)や退役軍人の自殺が増加しているため、国防総省の自殺予防対策室は、軍人の自傷率を減らすための新しい方法を模索している。
Bloombergによれば、この取り組みは、軍事パートナーシップに対するOpenAIの当初の姿勢から大きく変わったことを意味する。一方、OpenAIの大口出資者であるMicrosoftは、すでに様々なソフトウェア契約を通じて米軍との関係を確立している。
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