NVIDIAは、SHIELDで叶わなかった夢にもう一度挑戦するかも知れない。
ある情報筋がYouTubeチャンネル「Moore’s Law is Dead(MLID)」に語ったところによると、NVIDIAはSteam Deckや他の類似デバイスに匹敵するプレミアム携帯ゲーム機に取り組んでいるとのことだ。
MLIDは、「NVIDIAは、自社のグラフィックスIPを搭載した携帯ゲーム機をもっと作ることに本気になっている。私は、彼らがプレミアム携帯ゲーム機で誰かと協力することを検討していると直接聞いている」と、述べている。そのパートナーが誰なのかはまだ不明だが、MLIDはIntelではないかと推測している。
NVIDIAはx86 CPUの製造ライセンスを持っていないため、プロセッサを提供するパートナーが必要になる。しかし、Intelと提携すればその問題はクリアできる。だがその場合、CPUとGPUは個別になり、ゲーミングノートPCに見られるような適切なヒートシンクが必要となる、とPCGamesNは指摘している。
NVIDIAがゲーム用ハンドヘルド機市場に参入しようとするのは、これが初めてではない。数年前、同社はストリーミングにも対応した携帯ゲーム機「NVIDIA Shield」を発売した。しかし、競争が激しく、結局は4K HDRストリーミング・デバイスとなり、価格も高価な物だった。
ただし、来年には早々に任天堂のSwitch 2の登場も控えている。MLIDによれば、NVIDIAが任天堂とコンソールのSoCを共同開発しているのは間違いなく、AMDに僅差で競り勝ったとのことだ。
任天堂は残っているSwitchの在庫を売り切るのを待っているため、いつ店頭に並ぶかを言うのは難しい、と情報筋は語った。しかし、Switch 2のシリコンは2022年から製造されている。「我々はLovelaceを使ったものを含むいくつかの選択肢を任天堂に提示したが、任天堂はOrinのコスト最適化バージョンを選択した」とMLIDは情報筋の言葉を引用している。任天堂がスペックを “ケチらない”と仮定すれば、Switch 2はSteam Deckを凌駕すると予想される。
初代Switchが発売された当初、競争相手は少数だった。PlayStationはモバイルゲームに見切りをつけていたし、当時は急成長していたWindows携帯ゲーム機産業もなかった。スマートフォンでのモバイルゲームも黎明期だった。
その意味で、任天堂が優勢なのは確かだとしても、Switch 2の競争ははるかに激しくなるだろう。スマホで遊ぶためのコントローラーの選択肢はいくつかあるし、Steam Deckは比較的うまくいっている。さらに、Wi-Fi経由でPS5のゲームをストリーミングできるSonyの携帯ゲーム機「PlayStation Portal」など、競合他社も増えてくるはずだ。
Sources
コメントを残す