NVIDIAのRTX 4000シリーズについては、当初は非現実的な仕様が報告されていたが、今回明らかにされた仕様を見るに、現実的な所に落ち着きそうな感じだ。リークはNVIDIA関連の情報を追っているkopite7kimi氏によりもたらされた。
Twitter : kopite7kimi氏のツイート
RTX 4090が16384コア、RTX 4080が10240コア、RTX 4070が7168コアとなる模様
最初のローンチでは、オーソドックスにRTX 4090、4080、4070がラインナップされる予定とのこと。これら3つのカードには、最新の「Ada Lovelace」アーキテクチャに基づく最高性能のGPUが搭載される。TSMC N5(5nm)プロセスの改良版である、TSMCの4Nプロセス(4nmではない点に注意)で製造されると予想されている。
AdaLovelace GPUに搭載されているCUDAコアの数は、NVIDIAの既存のGeForce RTX 30シリーズと比較すると、新しいグラフィックスボードのパフォーマンスが大幅に向上する可能性があることを示している。
グラフィックスカード | GPU | PCB | SM数 コア数 | RAM容量 バス幅 | 転送レート 帯域幅 | TGP | パワーコネクタ | 発売時期 |
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NVIDIA Titan A? | AD102-400? | 未確認 | 144 18432? | 48 GB 384bit | 24 Gbps 1.15 TB/s | ~900W | 16-pin x2 | 未確認 |
NVIDIA GeForce RTX 4090 Ti | AD102-350? | 未確認 | 144 18432? | 24 GB 384bit | 24 Gbps 1.15 TB/s | ~600W | 16-pin x1 | 未確認 |
NVIDIA GeForce RTX 4090 | AD102-300? | PG137/139 SKU330 | 128 16384? | 24 GB 384bit | 21 Gbps 1.00 TB/s | ~450W | 16-pin x1 | 2022年第4四半期 |
NVIDIA GeForce RTX 4080 | AD103-300? | PG13*/139 SKU360 | 80 10240? | 16 GB 256bit | 18 Gbps 576 GB/s | ~420W | 16-pin x1 | 2022年第4四半期 |
NVIDIA GeForce RTX 4070 | AD104-275? | PG141-310 SKU341 | 56 7168? | 10 GB 160bit | 18 Gbps 360 GB/s | ~300W | 16-pin x1 | 2022年第4四半期 |
NVIDIA GeForce RTX 4060 | AD106-***? | 未確認 | >36 4608? | 8 GB 128bit | 未確認 | ~200W | 16-pin x1 | 未確認 |
NVIDIAの次世代GeForceRTX4000シリーズの消費電力は、現行世代のグラフィックスカードと比較して増加するようだ。kopite7kimi氏によると、GeForceRTX4000は希望小売価格が現行世代より低くはならないだろうと予想している。これは、現行世代で用いられているSamsungの8LPPプロセスと比較した場合、TSMCのN5プロセス(またはカスタマイズされた4N)の製造コストが高いことを念頭に置いており、それによって価格が上がることが予想されるとのことだ。だが、一方でNVIDIAがTSMCに高い料金を支払っているにもかかわらず、RTX 4000シリーズの価格は上がらないとの話も出ており、実際にどうなるかは蓋を開けてみないと分からなそうだ。
また、NVIDIAが3枚のカードに3つの異なるGPUを使用することは注目に値する。これは、TSMCでのNVIDIAのAda Lovelace GPUの初期の歩留まりを考慮した結果か、またはおそらく会社の内部チップ設計スケジュールの変更が原因である可能性がある。とにかく、AD102、AD103、およびAD104 GPUに搭載されているCUDAコアの数のギャップは、NVIDIAが今後柔軟に対応し、更なるアップデート版(4090 TiやTitanモデル)を発売する可能性を示唆しているようにも思われる。
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