NVIDIAは日本における生成AIアプリケーションの推進に向け、Softbankとの提携を発表した。
Softbankの目標は、NVIDIAのGrace Hopper Superchip「GH200」上に生成AIを搭載した5G/6Gアプリケーションを構築することだ。このスーパーチップは、同社が日本全国に建設予定のデータセンターで使用され、「コストを削減し、エネルギー効率を高めたマルチテナント型共通サーバープラットフォーム」上で生成AIやワイヤレスアプリケーションを実現すると同社は説明している。
GH200スーパーチップを通じてNVIDIAのMGXリファレンスアーキテクチャを活用し、Softbankは自律走行、AI要素、AR、VR、さらにはデジタルツインでブレークスルーを起こす計画だ。AI以外にも、同社はオムニバースに投資したいと考えているようだ。
Softbankの宮川純一CEOは、AIと社会が共存する時代がやってくるとし、Softbankは日本の超デジタル化社会に向けた次世代社会インフラの提供を目指しているという。
NVIDIAの創業者兼CEOであるJensen Huang氏は、「NVIDIA Grace Hopperは、生成型AIサービスの処理とスケールアウトのために設計された革命的なコンピューティングプラットフォームです」と、述べた。NVIDIAはOpenAIにハードウェアサービスを提供することで、これまでずっとAI競争から最も恩恵を受けてきたが、ここにSoftbankが加わる。
Softbankが追求するAI
同社は、AIにおける守りの姿勢から、慎重な攻めの姿勢に転じることにした。Softbankは最近、Softbank Vision Fundを通じた総額320億ドルの損失を報告した。このファンドを通じた投資のほとんどは、AIとロボティクスに焦点を当てたスタートアップ企業だった。Softbankのロボティクス部門は、産業グレードのロボットを提供することに関しても、業界をリードしてきた。
最近のニュースでは、Softbank株式会社が、ChatGPTに似た製品を作ることに特化した、AIに特化した新しい事業体を設立した事も報じられている。宮川氏は、ChatGPTの日本版を構築するために、同社から1,000人の人材を集めている。「ChatGPTには死ぬほど前向きだ」と、同氏は述べている。
岸田文雄首相が日本政府に対して、生成AIの開発のためのフレームワークを早期に構築するよう働きかけた直後だ。また、OpenAIの創業者であるSam Altman氏が来日し、首相に日本でのオフィス建設について話をすることを決めたのも同時期のことである。
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