コードネーム「Blackwell」と呼ばれるNVIDIAの次世代アーキテクチャは、 2024年3月17日~21日に開催される「NVIDIA GTC 2024」において、その詳細が明らかになると見られている。これに伴って、次世代アーキテクチャBlackwellに基づくゲーミングGPUであるGeForceに関する噂も徐々に増えつつあり、その姿がおぼろげながらも明らかになってきた。
新しい噂は、いくつかの以前の報告を踏襲する一方で、他の報告と矛盾する部分もあり、初期のリークに関しては一定の間違いがはらむ可能性も考慮しつつ受け止める必要がある事を再認識させられる。これらの噂の発信源は、正確なリーク情報で知られるkopite7kimi氏で、同氏の情報は正確性が高く信頼できるものだ。
彼の最新の投稿によると、RTX 50XX BlackwellグラフィックカードはGB202とGB203 GPUをベースにしたものになるという。前者はフルファット・フラッグシップで、後者はコア数が半分のカットダウンバージョンになると予想されている。
比較すると、RTX 4090ラインナップを支える現行世代のAD102 GPUは、RTX 4080以下に搭載されるAD103よりもコア数が80%多い。ただし、GB202がマルチチップパッケージを採用するかどうかについては、kopite7kimi氏は不明としている。
次期グラフィックスカードにまつわるもう1つの噂は、フラッグシップGPUであるAD102 Ada GPUに見られる384ビット・インターフェイスに対し、512ビット・メモリ・インターフェイスを採用するかもしれないというものだ。これは先週の噂とは正反対だ。先週kopite7kimi氏は、GB200ゲーミングGPUはAdaと全く同じメモリ・インターフェイスを維持すると主張し、最大でも384ビットバスしか搭載しないことを示唆していた。
最後に、Blackwellゲーミングカードの最初のセットは、GDDR7チップの最大容量32Gbpsより少し低い28Gbps GDDR7メモリを搭載して登場するとも言われている。しかし、GDDR6が最大18Gbpsの帯域幅しか提供しなかったのに対し、GDDR6Xは最大21Gbpsであったため、これは依然として前世代のグラフィックメモリよりも大幅に高速だ。NVIDIAは、GDDR7メモリチップの16Gビット密度にこだわると予想されているが、個々のSKUのメモリバス幅については不明である。
最新のレポートが正確であると判明した場合、GB202 GPUの追加コア、増加したメモリ帯域幅、および512ビットバスのおかげで、RTX 5090のパフォーマンスが大幅に向上する可能性がある。
ただし、こうした初期の噂は往々にして覆される可能性が高いので、しばらくはこうしたモンスタースペックで登場する事を期待しつつも、現実的にはどの程度に落ち着くのかを見守る必要がありそうだ。
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