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アメリカでは(今のところ)AIの生成物に著作権が付与されない

米国連邦地方裁判所のBeryl A. Howell判事は金曜日に、AIが生成したアートワークには著作権が認められないとの判決を下した。この判決は、AIアーティストのStephen Thaler氏によるAI画像「A Recent Entrance to Paradise」)は著作権の対象ではないという米国著作権局の2022年2月の見解を支持するものである。

数々の特許紛争と同様に、Thaler氏は、彼の生成画像システム「Creativity Machine」を構築したが、彼自身が構築したそのシステムのために、AIが生成した作品を“著作物”として認めることを特許庁に望んでいた。そうすれば、AIが創作者、彼が所有者として登録されることになる。

Thaler氏は、AIシステムによって生成された作品の特許確立を目指す支援団体「The Artificial Inventor Project」のメンバーだ。

著作権の根幹をなす要件は“人間による著作”である事だ

しかし、Howell判事は、有名な猿の写真のような過去の判決を引用して、著作権局に同意している。Howell判事は、「著作権の根幹をなす要件」である人間の作者でなければ著作権は認められないと述べた。

しかし、Howell判事はAIによってもたらされる新時代における新しい法律の可能性を考えていないわけではない。それどころか、Howell判事は、人類が「著作権における新たなフロンティアに近づいている」ことを認め、アーティストがAIをツールとして使って新たな作品を創作するようになるだろうと述べた。

今後の裁判所にとって重要な問題は、AI作品が著作権で保護されるためには、その創作にどれだけの人間のインプットが必要なのかということだろう。

Howell氏によれば、著作権で保護された作品に基づいて訓練されたシステムによって生み出されたAIアートの独創性も、この文脈で評価されなければならない。このようなケースはすでに進行中である。

AI著作権にイデオロギー的アプローチを求めるTharler氏

判事がTharler氏の訴訟をあっさり棄却したのは、Tharler氏自身が画像の作成に関与していないことを意図的に認め、訴訟から前述の複雑さを取り除いた彼の申し立てによるものだ。

これは、以前のAI特許訴訟の判事に言わせれば、AIを人間の創造性と同一視するTharler氏の「強迫観念」によるものである。AIを芸術的な道具として認識し、その創造者は人間であるとする方がはるかに単純である。そうすれば、AI作品の著作権は、AIシステムではなく、AIに画像作成を指示した人間に帰属することになる。

Tharler氏はまた、AIの画像に著作権を認めれば、より多くの創作を奨励することになり、公衆に利益をもたらす芸術を奨励するという著作権の目的に合致すると主張している。彼は上訴する予定である。


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