グラフィカルAIを専門とする開発チームPlaygroundは、新しい画像生成モデル「Playground v2」をリリースした。
Playgroundは、数千人のユーザーに2つのモデルから好きな画像を選んでもらう比較調査を実施した結果を公表したが、それによると、Playground v2で生成された画像は、Stable Diffusion XLで生成された画像よりも2.5倍も好ましいという回答が得られたという。
Huggingfaceでは、解像度512pxと256pxの基本バージョンを提供している。解像度1024pxの「美的」バージョンもv1バージョンと同様にダウンロード可能だ。
オープンモデルの解像度は比較的低いが、AIで生成された画像は、AIアップスケーラーを使用して、品質を大きく損なうことなく簡単に拡大することができる。
AI画像モデルは、Playgroundのウェブサイトでも利用できる。ここでアカウントを作成すれば、誰でも1日500枚の画像を無料で生成できる。画像は商用利用も可能だ。
また、月額12ドルで、グラフィカル・ユーザー・インターフェースを介した多数の画像編集やプロンプト機能を利用できる。月額100万画像からは、APIアクセスも提供される。
Playground AIは2022年にサンフランシスコで設立され、これまでに投資家から約4000万ドルを調達している。その目標は、3D環境全体の作成やビデオシーンの複雑な分析など、プロンプトに基づいて画像に微妙な変更を加えることができるビジュアルAIシステムを構築することである。画像ジェネレーターはその第一歩に過ぎない。
新しいベンチマークとライセンス条件
新モデルに加え、Playgroundはモデルの美的品質を自動的に評価するベンチマーク「MJHQ-30K」も導入した。このベンチマークは、高品質のデータセットに基づいてFrechet Inception Distance(FID)を計算する。Midjourneyでキュレーションされたこのデータセットには、それぞれ3,000の例を持つ10の一般的なカテゴリが含まれている。また、画像AIがどの程度プロンプトに従うことができるかを示している。
Playground v2は、Huggingfaceから「コミュニティライセンス」の下でダウンロード可能だ。ユーザーには、Playgroundの知的財産権に基づき、Playgroundの素材を使用、複製、配布、コピー、派生物の作成、および変更するための、非独占的、世界的、譲渡不可、ロイヤリティフリー、限定的なライセンスが付与される。このライセンスは、研究および営利目的での使用は自由だ。
ただし、ライセンスには一定の制限がある。例えば、画像の作成または操作がライセンシーの主要な事業または製品であり、ライセンシーまたはその関連会社が当該製品またはサービスのために、または当該製品またはサービスのために提供する製品またはサービスの月間ユニークユーザー数(「MUU」)の合計が前暦月に100万MUUを超える場合、ライセンシーはPlaygroundにライセンスを申請する必要が生じてくる。
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