先日、CorsairからLG製の有機ELパネルを搭載し、ユーザー自身がディスプレイを自由に折り曲げて湾曲率を変えられるた45インチディスプレイ「Xeneon Flex」が発表され、話題となったが、パネル製造元のLGも同様の機構を備えた新しいモニターを開発していたようだ。
LGが発表した、「LG OLED Flex(LX3)」は、42インチの有機ELパネルを搭載し、900Rの曲率になるまでユーザー自身が手動で調整することができるとのことだ。ちなみに、Corsairの最大曲率は800Rで、この数値が小さいほどモニターのカーブは急になる。
LX3の曲率は、リモコンの専用ボタンを使って、2種類あるプリセットのどちらかを選ぶことで、素早く調整することができる。また、さらに、5%刻みで曲率を手動で調整することもでき、20段階以上のカーブを選択することができるようだ。この点、モニターの両端を持って調整する必要がある、CorsairのXeneon Flexとは使い勝手が異なる。さらに、モニターの傾きやスタンドの高さを140mm単位で調整することも可能とのことだ。
LX3は、バックライトレス、自発光の有機EL技術を採用し、0.1ミリ秒の応答速度を実現している。また、特定のゲームをテレビのフルサイズでプレイしたくない場合は、表示をディスプレイ領域の一部に限定し、32インチまたは27インチのサイズに縮小できるゲームモードも用意されている。
また、LGは、TwitchやYouTubeなどの人気のゲーム関連アプリへのショートカットを備え、接続されているすべての外部入力デバイスを一覧表示する新しいゲームアプリをこのモニターに搭載しているという。更にLGのマルチビューモードを使用して、2つの異なるソースからのコンテンツを同時に表示することもできるという。例えば、LX3を使ってPCゲームやコンソールゲームをプレイしながら、同時にスマホからテレビにストリーミングされたYouTubeの動画を見ることができるとのことだ。
また、このモデルのスイッチングハブ機能は、PCとモニター間の機器接続を簡単に切り替えることを可能にしている。モニターに内蔵されたマイクやヘッドセット、キーボードなどUSBポートに接続されたものを使用し、ボタンを押せば代わりにPCに接続されたデバイスを使用することができるとのことだ。その他、前面に40Wスピーカー2基、Dolby Atmosへの対応、Dolby Visionゲームへの対応などを備えている。
LGは、このモデルの価格や発売日などをまだ発表していないが、ベルリンで開催されるIFA2022でOLED Flexを展示する予定とのことだ。
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