Lexusは、同社が誇るハイパーカー「LFA」の精神的後継車について、単に優れた数値を出すだけではなく、自動車愛好家に愛される物にしたいと考えており、そのため、マニュアル・ギアボックスの搭載を考えているようだ。
Motor1.comによると、このブランドの近日発売予定のバッテリー駆動のスポーツカーは、確かにスティックシフトになるようだ。トヨタ自動車ヨーロッパのMatt Harrison社長は、月曜日にブリュッセルで開催されたKenshiki Forumで、同社のEV用マニュアルトランスミッションについて話した。UX 300e SUV をベースにした研究用プロトタイプでテストされている技術がエレクトリファイド スポーツに登場することを明言してはいないが、この機能がもっともふさわしい電気自動車は未だ同社から出ていないのだ。
電気自動車に乗ったことない方はご存じないかも知れないが、バッテリー駆動のクルマにはマニュアルトランスミッションは必要ない。電気モーターは内燃機関よりも最適回転域が広いため、ほぼすべてのEVに1速ダイレクトドライブ・トランスミッションが搭載されている。トヨタのEV用マニュアル変速機は、クラッチとシフターでつながっているが、モーターがエンストしないようにするためではなく、自分で変速する感覚やスリルを再現するためにあるのだ。さらに、このシステムの操作感をカスタマイズすることも可能です。まったく不要なものに聞こえるかもしれないが、この手の“無駄な”技術を探求しているのはトヨタだけではない。
「このクルマは、外から見ると他のBEVと同じように静かです。しかし、ドライバーはマニュアルトランスミッション車のすべての感覚を体験することができます。ソフトウェアベースのシステムなので、異なる車種の運転感覚を再現するようにプログラムすることができ、ドライバーに好みのマッピングを選択させることができます。」と、Lexusのチーフエンジニアである渡辺剛氏は声明の中で述べている。
マニュアルギアボックスは、エンスージアストが量産型エレクトリファイドスポーツに期待しなければならない唯一の興味深い技術の一部ではないだろう。このスポーツカーには、トヨタのワンモーショングリップというステアバイワイヤシステムも搭載される予定だ。このシステムでは、ステアリングコラムとホイールの間に機械的な接続がないが、低速でのコントロールと高速での安定性を向上させる。この洗練されたクーペには全輪駆動も搭載され、このことがEVがゼロから時速100kmまで2秒より「少し」速く走れる事が期待されている。
コメントを残す