世界で最も利用されているCMSであるWordPressの人気プラグインである「Jetpack」にも、生成AIを利用した新たな機能が登場した。「Jetpack AI Assistant」と名付けられたこのAIアシスタントを用いれば、ユーザーはAIにプロンプトを与える事で、ブログ記事、詳細ページ、構造化リスト、およびテーブルを生成することが可能になるという。
AIによるコンテンツ生成支援機能をWordPressにも
このAIアシスタントは、楽観的、フォーマル、ユーモア、懐疑的など、さまざまなトーンでコンテンツを書くことが出来る。WordPressおよびJetpackを利用したすべてのWebサイトと統合することが可能だ。ユーザーは、「/ai」ブロックのショートカットを使って、JetpackのAIアシスタントをブロックとしてWordPressエディターに追加することが出来るようになる。アシスタントは、コンテンツを書くだけでなく、既存のテキストを分析し、スペルや文法の潜在的なエラーを特定することも可能だ。
Jetpackを提供するAutomattic社によると、Jetpack AI Assistantは、中国語、フランス語、ヒンディー語などの12言語に対応し、コンテンツを翻訳することもできるとのことだ。例えば、ユーザーは母国語で書いて、それを英語に翻訳することが出来るという。このツールを使えば、ブログ記事のタイトルや要約を提案したり、チャットボットとして機能する会話モードを提供したりすることも可能になる。
今のところ、Jetpack AI Assistantは無料トライアルとして、期間限定となるが、全てのユーザーに20回の無料リクエストが付与されるという。その後はユーザーは10ドルの月額料金のプレミアムプランに加入する必要がある。プレミアムプランでは、リクエスト数の上限は設定されていない。しかし、Automatticによると、今後の成長に応じて、「将来的にリクエスト数の上限を導入することを検討する可能性がある」と述べている。
生成AIによるライティング支援機能としては、既にGrammarlyが「GrammarlyGo」を提供していたり、Notionも「Notion AI」を提供するなど、各社しのぎを削っている。今回のJetpack AI Assistantは、WordPressと統合されることで、特にWebサイト制作者にとっては取り入れやすい物になるだろう。
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