イタリアの規制当局、ChatGPTの禁止解除のための条件を提示

masapoco
投稿日 2023年4月14日 14:19
chatgpt unsplash

イタリアのプライバシー規制当局であるGaranteは、OpenAIに対して、同社が同国での業務を再開する前に満たすべき要求のリストを提供したと、Reutersが報じている。AIチャットボット「ChatGPT」は、3月31日から、プライバシー上の懸念を理由にイタリアで禁止されていた

禁止から2週間、GaranteはOpenAIが禁止を撤回するために取るべき具体的な手段をいくつか提示した。規制当局は、同社がChatGPTの運営に必要なデータ処理の背後にある「方法と論理」をイタリアのユーザーに知らせるよう求めている。

さらに、データを使用された人が個人データの訂正を容易にできるようなツールを提供する必要があるとしている。このツールは、ChatGPTを使用していない人にも適用され、訂正が不可能な場合はデータの削除が可能でなければならない。

非ユーザーに対しては、規制当局はOpenAIに対し、ChatGPTのアルゴリズムを実行するために使用される個人データの処理に対する反対を認めるよう求めている。これは、「シンプルでアクセスしやすい方法」で行われる必要があると、規制当局は付け加えている。

また、Garanteは、OpenAIによるデータ保護規則の違反について調査を続けており、現在進行中の調査に従って、必要に応じて追加の制限や措置を講じる権利を有していると付け加えている。

また、規制当局はOpenAIに対し、これらの変更を実施する期限を4月30日までとした。しかし、ユーザーの年齢を確認し、13歳未満のユーザーのアクセスを拒否できるシステムを実装するために、9月まで延長することを認めている。

だが実は、イタリアの規制当局が禁止した人工知能(AI)搭載のチャットボットは、ChatGPTが初めてではない。2月、Garanteは別のAIチャットボット企業Replikaに対し、未成年者や情緒不安定な人へのリスクを理由に、イタリアでユーザーの個人データを使用することを禁止している。

イタリアの規制当局による禁止措置は、近い将来、他の国でもAIチャットボットサービスに同様の制限を課す可能性を広げている。昨今のAIの急激な進歩に関しては、テクノロジーが人、仕事、国家安全保障に与える影響について一部の著名人が懸念を表明している


Source



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • ObsUni WikipediaPablo 2100
    次の記事

    原始ブラックホールが初期宇宙を「凍らせた」可能性

    2023年4月14日 14:26
  • 前の記事

    月曜日の憂鬱を改善する科学的な裏付けのある確かな方法

    2023年4月14日 14:17
    sleeping

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • openai

    OpenAI、15秒の音声サンプルから感情豊かで自然な音声を合成できる「Voice Engine」を発表

  • a04c35e8e555c1cc7ae1d6a5f3159856

    MicrosoftとOpenAI、1000億ドル以上をかけて超人的AI開発のためのスーパーコンピューター「Stargate」を開発する計画

  • Sam Altman TechCrunch SF 2019 Day 2 Oct 3 cropped cropped

    ベンチャーキャピタリスト、OpenAIのSam Altman氏を“誇大妄想的”と非難

  • google logo image

    Googleが非営利団体を対象に2000万ドルの資金を提供し生成AI活用を支援

  • Pixel 8 in Rose.max 936x936.format webp

    Google、方針を転換しPixel 8にもGemini NanoによるオンデバイスAI機能を搭載へ

今読まれている記事