Appleが現在開発中で、恐らく2023年には登場すると見られている次世代「Mac Pro」は、以前の予想では、Mac Studioで世間の度肝を抜いた「Ultra」仕様のAppleシリコンを更に2つ接続した「Extreme」チップが搭載されると言われていたが、どうやら同社は計画を縮小して、最上位のMacには代わりにM2 Ultraが搭載されるとの新たな情報だ。
Mac Proは、Macシリーズ全体の中でAppleシリコンチップが提供されていない最後のモデルとなる。当初、2020年6月に行われたAppleの予告では、Appleシリコンへの移行は2年で完了するとされていたが、この移行はまだ間に合っていない。噂や憶測によると、Appleは2023年の発売に向けて最上位のAppleシリコンチップの開発に取り組んでいるようだが、かつて伝えられていたほどパワフルなチップにはならないかも知れない。
Bloombergの記者、Mark Gurman氏らによってもたらされた情報では、この次世代Mac Proは、2つのM2 Ultraチップを1つのシリコンに組み合わせた「M2 Extreme」チップを使用すると考えられていた。これが実現した場合、チップは48個のCPUコアと152個のGPUコアを搭載するものになるはずだが、どうやらそれは実現されないようだ。
Gurman氏のニュースレター「Power On」によると、Appleは生産上の問題から、Extremeチップを内蔵したMac Proの提供を取りやめることになったとのこと。その複雑さとコストへの懸念から、このチップの製造は進まず、ハイエンドのMac Proのバリエーションは廃止されることになったようだ。
Appleの現在の価格体系に基づくと、Mac ProのM2 Extremeバージョンは、他のアップグレードを伴わない場合、おそらく少なくとも10,000ドルはかかるでしょう。
代わりにMac Proには、24個のCPUコアと76個のGPUコアを持ち、最大192ギガバイトのユニファイド・メモリをサポートするM2 Ultraチップが採用される予定と伝えられている。
M2 Extremeの開発が難航したことが、次世代Mac Proの導入が比較的遅かった理由の一つである可能性もある。7月にGurman氏は、AppleはM1 Mac Proを準備していたが、より強力なM2 Extremeチップの開発を優先し、発売しなかったと述べている。
加えて、M2 Pro Mac miniとM2 Ultra Mac Proは2023年の発売に向けてテスト中らしく、14インチMacBook Proと16インチMacBook ProのM2 ProとM2 Maxバージョンも、2023年の早い時期に登場予定とのことだ。
コメントを残す