Mac用のサードパーティー製メールアプリは数多あるが、その中で真に使い勝手がいい物というとやはり限られてくると思う。標準のメールアプリも悪くはないが、ことGmailを使う事に関して言うと、「Mimestream」という現在ベータ版開発中のアプリが使い勝手の面でも、機能性の面でも最高かも知れない。
今回アップデートで日本語に対応したこともあり、この機会に是非紹介してみたいと思う。
GmailのネイティブmacOSクライアントであるということ
Gmailを使う際、あなたは「何を使って」Gmailにアクセスしているだろうか。意外とメールクライアントを使っていないという方も多いのではないかと思われる。その理由の1つに、Gmailの「Webアプリの使い勝手の良さ、非常に優れた検索機能」があるだろう。特にメールクライアントではGmailの検索機能が使えないこともあり、実際に私も職場のWindows PCで自分のGmailにアクセスするときは、Chromeを使ってWebアプリから見ることがほとんどだ。
先日、GmailのWebアプリもデザインが刷新されたことでより使い勝手が良くなっており、その傾向がより強まるのではないかとも思われる。
ただ、いちいちChromeからアクセスするのは面倒なときもあるし、Webブラウジングをしているとメールクライアントは分けたいなと思うときもあるわけで、そんなときに「Webアプリの使い勝手がそのままネイティブアプリで使えたらな」という思いも以前はあった。そんな願いに応えてくれたのが今回ご紹介する「Mimestream」だ。
Mimestreamは、Mac用にSwift言語で記述されたネイティブアプリである。それゆえ、超高速で動作し、macOSでおなじみのスワイプジェスチャが使えたり、システム通知が使えたりといった、Macならではの機能も使うことができる。そして、一般的なメールクライアントと違い、IMAPプロトコルではなく、Gmail APIを利用していることから、Gmailの固有機能を多く使う事もできる。まさに「Gmailの機能とmacOSの使い勝手が融合した」最強のGmailアプリとなっている。
Gmail 固有の機能としては、分類された受信トレイ、複数のアカウント、ラベル管理、Gmail独自の強力な検索機能、キーボード ショートカット(GmailもしくはAppleMailの)といったものが含まれている。中でもやはりGmail検索機能が使えることが大きいだろう。Gmail検索の優秀さは群を抜いているため、それがネイティブアプリでも使えることは素晴らしいとしか言い様がない。そしてGoogleカレンダーとも統合されており、Mimestream内で直接Googleカレンダーの招待を行ったりすることや、イベントにメモを追加したりすることも可能だ。
また、今後追加予定の機能として、サーバー側のフィルターを作成して受信メールを管理する機能や、不要なプロモーションメールの購読を簡単にワンクリックで解除できる機能など、まさにGmailのWebアプリでしかできなかった機能まで使うことができるのだ。
今後はその他のメールにも対応予定
最大の利点は最大の欠点でもあるかも知れない。つまりは、Gmailしか使えないことが、人によってはメインのメールクライアントとしては使えないことになるだろう。筆者も、会社のメールはMicrosoft 365を使っているため、仕方なくそちらはSparkを使っている。
ただ、Mimestreamの開発陣は、今後の「他のサービスにも対応予定」としていることから、IMAPのサポートやMicrosoft 365やOutlookと言ったメールも使う事が出来る様になるのではないだろうか。
現在ベータ版ではあるが、ほとんど問題なく使えている。将来的には有料化するとのことだが、現在は無料とのこと。アップデートで日本語にも対応したので、これを機会に是非使ってみて欲しい。
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