OpenAIの大規模言語モデルであるGPT-3.5を搭載した対話型AI検索エンジン「Perplexity AI」を提供するPerplexity社がシリーズBで7,360万ドルの資金を調達したばかりだが、これにAmazon創業者のJeff Bezos氏やNVIDIAなどの多数の投資家が関わっている事が明らかになった。
今回の投資ラウンドは、先のシリーズA資金調達ラウンドに続くもので、同社はこれまでに総額1億ドルという巨額の資金を調達している。他の投資家には、Tobi Lutke、Bessemer Venture Partners、Naval Ravikant、Balaji Srinivasan、Guillermo Rauch、Austen Allred、Factorial Funds、Kindred Venturesなどがいる。
Perplexityは、今回の資金調達ラウンドを主導したIVPのジェネラル・パートナーであるCack WilhelmがPerplexityの取締役会に加わり、同社が資金をうまく展開できるよう支援すると述べた。
Perplexityを使ったことがない人のために説明すると、基本的にはBingやGoogleのようなものだが、検索時にはキーワードだけでなく、より自然な響きの質問をする。そして、ChatGPTで見るような答えをウェブ上で作成するが、最新の情報に基づいて、答えを生成するために使用された検索結果のみが表示される。
Focusボタンを使って検索を絞り込むこともでき、学術論文、WolframAlpha、YouTube、Redditから答えを得ることが可能だ。AIから文章やコードを受け取りたい場合は、そのためのオプションも搭載されている。
Perplexityは決して完璧ではないが、まともなクエリであれば、数秒で簡単に探している答えを引き出すことができる。PerplexityのCEOであるAravind Srinivas氏による説明は以下の通りだ:
「Perplexityの検索ツールを使えば、ユーザーはどんな質問に対しても、完全な出典と引用を含む信頼できる答えを即座に得ることができます。さまざまなリンクをクリックしたり、答えを比較したり、情報を延々と探し回ったりする必要はありません。誤った情報やAIの幻覚がますます懸念を引き起こしている時代において、AIを活用した検索をユビキタスなものにするためには、正確さと透明性が前提条件であるという考えに基づいて、私たちは構築されています。SEOスパム、スポンサーリンク、複数のウェブページをふるいにかける時代は、情報を消費し共有するはるかに効率的な方法に取って代わられ、私たちの社会を加速学習と研究の新時代へと押し進めるでしょう」。
Bezos Expeditions Fundがこのプロジェクトに資金を提供しているのは非常に興味深い。検索に特化したツールとして、Bezos はGoogleとBingのトラフィックの一部を奪おうとしているのかも知れない。。
Source
- Perplexity: Perplexity Raises Series B Funding Round
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