Pagani Automobiliの創設者である、Horacio Pagani氏がイタリアのアナログカメラメーカーGibelliniと共同でアナログカメラを開発した。このカメラは、75台の限定生産となり、75,000ユーロで、まずはPaganiのオーナー向けに30台が販売されるとのことだ。
このカメラの制作は、Pagani氏が、Gibelliniのフィルムカメラを譲り受けたときのインスピレーションがきっかけとなっている。Pagani氏は、「カメラを見ながら、私たちが本物の写真を撮る喜びを味わうことなく、何気なく撮っている携帯電話のスナップショットのことを考えた」と語っている。写真でいうスロークッキングのような、じっくりとした撮影に適したユニークな道具を作りたいと考え、彼のハイパーカーにふさわしい大判カメラを作り上げることになったのだ。
Gibellini GP810HPは、1つのブロックから削り出され、芸術品のような加工が施されたたアルミニウムとチタンで構成される。8×10インチの巨大なプレートは、光学面と焦点面を最大8度までシフトできる蛇腹を通してフィルム画像を取り込み、建築写真や芸術的なティルトシフトにも対応している。背面は市販のフィルムホルダーに対応しているが、焦点面や蛇腹の長さ、フォーカス、シャッタースピード、絞りの選択など、大判カメラの複雑な操作は撮影者に委ねられる。
このカメラは、まず30台が既存のPagani車のオーナーに向けて販売される。オーナーは自身の車のレザーや塗装の仕上げに合わせてカスタマイズすることができ、同じくイタリアの三脚メーカーであるGitzoのカスタム三脚とお揃いのトラベルケースが付属する。75台限定、1台75,000ユーロ(約1,050万円)のこの特別なカメラは、金銭に余裕のある写真家や、熱心な工芸品コレクターの強い興味を惹くことだろう。
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