2014年にAlphabetが買収したAI企業DeepMindは、Google ResearchのBrainチームと合併して、新たに「Google DeepMind」として再構築されることになった。AlphabetとGoogleのCEOであるSundar Pichai氏と、DeepMindの創設者兼CEOのDemis Hassabis氏の投稿により明らかになった。彼らは、これにより「AIにおける我々の進歩を大幅に加速させる」と述べている。
Hassabis氏は、Google DeepMindのCEOを務め、「我々の最も有能で責任ある一般AIシステムの開発をリードする」と、Pichai氏は述べている。一方、Brainチームを共同設立したGoogleの元Google Research and Health担当上級副社長のJeff Dean氏は、Google ResearchとGoogle DeepMindのチーフサイエンティストの役割を担う。
Google Researchは、”アルゴリズムと理論、プライバシーとセキュリティ、量子コンピューティング、健康、気候、サステナビリティ、責任あるAIなどの分野にわたるコンピュータサイエンスの基本的な進歩 “に引き続き取り組んでいく予定だ。
実は、DeepMindとGoogleは、過去に衝突したことがある。2021年、DeepMindは、彼らの技術が単一の企業によって制御されるべきではないと考えていたが、GoogleがDeepMindの研究を商業化する方向に押し進め始めたため、Googleからの更なる独立を画策したが失敗したと報じられている。そのような経緯があった上での今回の決定は、非常に興味深い。GoogleはAI業界にさらに踏み込むため、研究チームを統合して取り組みを強化したいと考えているようで、今回の合併はその結実だろう。
3月、GoogleはChatGPTとBing Chatのライバル、Bardの早期アクセスを開始した。だが、これは、リリース直後に行ったテストでは、しばしば競合他社に劣る結果が伝えられている。Pichai氏はアップグレードが控えていると約束したが、Googleの従業員はリリース前にこの製品を批判し、時期尚早であると批判したと伝えられている。
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