PWA(プログレッシブウェブアプリ)についてご存じだろうか。まだあまり一般的ではないと思われるこのPWAについて、徐々に市民権を得てきていると思われる発表が、Chrome OS公式ニュースリリースから発表された。
簡単に言ってしまえば、「WebサイトやWebアプリをネイティブアプリのようにインストール可能にする技術」と言える。例えばiPhoneやAndroidでホーム画面にブックマークをそのままおいてアプリのように使える機能があることをご存じかも知れないが、そのような感じでアプリのように起動が出来る事や、プッシュ通知が使えたり、動作速度の改善が見られたりする等、ユーザーだけでなく制作者からしてもエンゲージメント確保の面からも(そして収益化の面からも)メリットが多いのがPWAだ。
そのPWAだが、急増は、2021年2月1日から2022年2月1日まで、「Google Internal Data」の統計により判明した。この統計は、デスクトップ(Windows、Mac、Linux)上のChromeOSおよびChromeブラウザからのインストールをカウントしている。他のChromiumブラウザは含まれていないが、GooglePWAだけでなくすべてのWebサイトが考慮されているという。ちなみに同社は以前、ChromebookでのGoogle Playアプリの使用量が前年比190%増加した事も報告している(2020年3月〜2021年)。
Googleは、PWAをより機能的にするために、この1年間にChrome OSが行った数々の改良を挙げている。最大のハイライトは、PWAがキュレーションされたコレクションや推奨アプリとしてGoogle Playに表示され、ストアを通じて支払いや購読が可能になったことだ。
デスクトップWebでは、アドレスバーの右側にインストールを促すダイアログボックスを表示するサイトが増えている。アプリのアイコンで素早くアクセスできる一方、ウェブサイトは独自のウィンドウで表示されるようになっている。
一方、その他、サードパーティーの事例では、SoundCloudなどのサービスで、”PWAでアクセスしたユーザーの聴取時間が40%増加した “という報告も出ている。
実際,、PWAの特徴の1つであるプッシュ通知だが、プッシュ通知はユーザーの再訪を促す非常に強力なツールである。ほかのユーザーとのコミュニケーションで利用するSNSや、新着情報をいち早く知らせるニュースサイトなど、「プッシュ通知を利用することさえできれば、もはやネイティブアプリではなくPWAで事足りる」という事例も多くあり、その導入コストの低さからも、今後PWAの普及が進んでいくことは想像に難くないだろう。
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