本日、Googleは、Web上のGoogle Homeと、Google Home Public Previewアプリに、新しい「スクリプト・エディタ」を導入したことを発表した。これにより、ユーザーはスクリプトツールの力を借りて、スマートホームに強力な自動化をもたらすことができるようになる。
ただし、新しいスクリプト・エディタの利用には、基本的なコーディング・スキルが必要だ。だが、活用できる人は、自宅やオフィス、その他の場所の機器を制御できる高度な自動化を構築して展開することができるようになり、大きく利便性がアップするはずだ。スクリプト・エディタには、100近いスターターとアクションが用意されており、ユーザーはこれを基にアイデアを練ることができる。Googleは、カスタムオートメーションの例として、特定のセンサーで動きを検知したときに特定の曲を再生したり、特定の時間に帰宅したときに照明を点灯させたりすることを挙げている。
Google Homeパブリックプレビューは昨年末に公開されたが、それ以来、多くの新機能がアプリに追加された。このアプリで最も重要なことのひとつは、5つの新しいタブを備えた新しいレイアウトだ:「お気に入り」「デバイス」「オートメーション」「アクティビティ」「設定」の5つのタブが追加され、ユーザーはアプリの最も重要な機能に簡単にアクセスできるようになった。
Googleは、アプリのリニューアル以来、ユーザーからのフィードバックを受け、お気に入りの並び替えを可能にするなどの変更を加え、アプリに表示されるカメラのスピードやパフォーマンスも向上させた。
Googleは先日、Google I/O 2023でこのアプリを披露し、ついに正式に公開した。同社はまた、ウェアラブル端末のGoogle Homeアプリにもたらされるいくつかの改良を披露し、より多くの情報を一目で提供することを明らかにした。興味のある方は、アップデートされたGoogle Homeアプリをダウンロードしてみて欲しい。しかし、新しいスクリプト・エディタのような、いくつかの今後の機能や変更をいち早く見たい場合は、パブリックプレビューに登録する必要がある。
Google Homeのスクリプト・エディタでスクリプトを書く場合、何らかのプログラミングの経験があると便利だ。このスクリプトは、データシリアライズ形式として従来から使われているYAML(「Yet Another Markup Language」、または「YAML Ain’t Markup Language」)を利用している。
上記は、9to5Googleの作成したスクリプト例になるが、Philips Hue Sync Box(テレビに接続)の状態をスターターとして使用するスクリプトになっている。テレビのデバイス(Chromecast、Switchなど)のいずれかがオンになると、ライトストリップが点灯する。ただし、日の出前か日没の数時間前でなければ点灯しない設定だ。
スクリプトを書く際には、自動化したいデバイスは何か、自動化のトリガーとなるイベントは何か、実行すべきアクションは何か、エッジケースはあるか、などを考える必要がある。スクリプトエディターでできることはたくさんあり、できる限りあなたをサポートしてくれる。例えば、デバイス名を入力するフィールドがある場合は、自動的にデバイス名を教えてくれるし、潜在的な問題を警告してくれることもある。また、「Validate」機能により、スクリプトが動作するかどうかも確認することが出来る。
YAMLは、設定ファイルを書くのによく使われるが、スクリプト言語として使うには興味深い選択だ。いわば、家庭内のスマートデバイスの条件や動作を定義する設定ファイルなのだ。しかし、書くスクリプトには常に注意が必要だ。特定のデバイスで作業する際のエッジケースを考慮する必要がある。例えば、ランプを使ったオートメーションは、あなたが見ていないときにランプが点灯してしまう可能性があるため、常にエッジケースをテストし、自分が何をしているのかを把握しておくようにしよう。
Google Homeスクリプトエディタのプレビューに申し込む
アプリの設定メニューから「パブリックプレビュー」オプションを選択すると、プレビューに申し込むことが出来る。
承認されると通知が届き、ここからはフラスコのようなアイコンが表示されるはずだ。詳しくは、こちらの詳しい説明をご覧頂きたい。
Source
コメントを残す